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書籍:キャラクター・パワー、ゆるキャラから国家ブランディングまで
2014年02月13日 21:54
今日のご紹介は、青木貞茂氏の著書です。
キャラクター・パワーゆるキャラから国家ブランディングまで
青木貞茂(著)
アメリカでのディズニ―から始まったキャラクターは、日本でも同じくらい人気があります。
「ハローキティ」「ポケモン」「くまもん」等は大人気で、日本もキャラクター大国といえるのではないでしょうか。
企業も積極的にキャラクター広告を活用してきました。
森永製菓の「エンゼルマーク」や江崎グリコの「ゴールインマーク」、不二家の「ペコちゃん」等がそうですね。
企業名よりキャラクターの方が有名になっているケースも多いと思います。
現在はLINE等を使う人々も多くなり、キャラクターは今後もっと日常生活に入ってくるものと思われます。
文字では伝えられないもどかしさをキャラクターを使ってうまく伝えるという方法もあります。
コミュニケーション力向上に直結するキャラクターの機能、効能は知っておいて損はないと思います。
それでは特に参考になった話を紹介していきます
●日米のキャラクターに関する相違
①アメリカでは、大人になると一般的にはキャラクターから卒業していく傾向があるのに対して、日本では大人もキャラクター好きであってもおかしくない。
日本で普及しているLINEが欧米で普及していないのは、キャラクターを大人があまり受け入れないと理由も1つあるのかもしれませんね。
②米国では「スーパーマン」「スパイダーマン」等のヒーローものが受けるが、日本では「ドアラ」や「アンパンマン」「ハローキティ」等、癒しを与えるものが受ける。
完璧な人より、何気なくそこにいてくれる人に親しみを感じるという日本人の性質が出ているのでしょう。
中日ドラゴンズの「ドアラ」は米国だったら側転は100%成功させなければいけません。
でも、「ドアラ」は失敗し、時には2軍に落とされてしまいます。
だからこそ、親しまれるのでしょう。
見た目も完璧ではない方がかえって「きもかわいい」なんて言われて受けたりします。
愛知県岡崎市のご当地キャラクター「おかざえもん」なんてそうですね。
③概して、人は困難にぶち当たった時に、精神的な支えを必要とします。
神様に支えてもらうのも、有力な選択肢の一つでしょう。ただしその精神は、欧米ではキリスト今日に代表される一神教の全知全能の神ですが、日本人がすがる神はそうではありません。
かつての日本にあったお地蔵様のような存在がキャラクターになっているのかもしれません。キャラクターグッズを持ち歩いている人の中にはお守り代わりといった感覚の人も少なくないでしょう。
因みに、「ハローキティ」に口がないことは、嬉しい時には一緒に嬉しがってくれて、悲しい時には一緒に悲しんでくれる存在になるからだそうです。無表情ならば、自分の思ったことや感じたことに、いつでも同意してくれる存在になります。無表情だからこそ、その都度、自分の感情を「ハローキティ」に投影することができるからです。
複雑な人間関係につかれた現代人にとっては、何も言わずじっと自分のそばで見守ってくれるキャラクターは「癒し」の存在になるのです。
人間関係が希薄になっているからこそ、人間でないものにまで感情的な潤いを求め、感情移入するのかもしれませんね
このウラログへのコメント
大人も子供もキャラクター文化
これは、日本が
漫画大国ならではこそ
読解力の強さもまたしかり
SYUZO-さん:そうかもしれませんね日本の文化大事にしていきたいですね
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