（長文）実写畑とアニメ村の話

今週始め 都内某所
これから製作のアニメ
作品のスタッフ顔合わせ
一般公開ではないが
ヤヤ長尺の作品になる
スタッフはアニメ村の住人
実写畑の人間 半々


集まりの悪い中、実写畑の監督が、沈黙に堪えかねたか、アニメ村の翁を捕まえ、アニメーター・Aサンの話題を持ち出した。



「こんなことが続くようじゃ、イカン！と思うんですよ！」

監督は、異様に熱く語る。



原画マンのAサンは今月の始め、自宅で亡くなられた。徹夜で仕事をされ、朝、机の上で冷たくなっているのを、朝食に呼びに来た娘サンに発見された。



「我々も、真剣に考えないと、イカンと思うんですよ！ ねえ！？」



可哀想に、アニメ村の翁。返答に困るっての、そう云われても(;´д｀)
一応は監督の顔を立てて、邪険にこそはしないけど、生返事に終始。



「やはり、こういうのは変えないとイカンでしょう！？」

監督の熱弁は止まらない。







？ ？ ？

実写畑だと、珍しいことなのかな？








勿論、アニメーターの突然死、そう頻繁にある訳ではない。


だが、ない話でもない。










重い問題ではある。


滅多にある話ではないが、真摯に受け止めるべき問題でもある。





だが、我々（アニメ村住人）にとって、
ｿﾚは日常の延長線上にある。













芸人は、親の死に目には会えない。







昔から云われていることであり、少なくとも古くからの住人たちにとっては、ソレは自分たちの話でもある。





私が2番目に所属したスタジオの社長は、作画監督でもあった。


そして、社長は長男でもあったが、自身の御母堂の危篤から葬儀迄、我々スタッフと一緒にスタジオを不夜城とし、机を離れることはなかった。





ソレを見て育った私も又、後年同じ道を歩むことになる。





断っておくが、人間としては最低である。けして称賛されるべき話ではない。他人様に強要できる話でもない。


只、ソレを《生き方》として選んでしまったということなのだ。








これは、あくまで私の身の回りの、私の関わってきた人間の話だが、実写畑の連中に、お偉いサンも含めてだが、ソレを覚悟したという者を見たことがない。


勿論、実写でも過労死の例はある。好きでやっている仕事なのも同じだろう。


が、そこに尊厳はあるのだろうか。


27時間TVで過労死したADに、彼のした仕事のひとつ一つに、誇りは果たしてあったのだろうか。


お茶を出し、キャストを誘導し、カンペを書き、カチンコを鳴らし、ケーブルを抱え、香盤表を潰す、そのひとつ一つが、彼にとっては価千金であったならよゐのだが、果たしてどうだろう。


雑務と呼べる多忙に押し潰されただけなのではないだろうか。


片やアニメーター、それが原画マンであれ、動画マンであれ、描いた画の1枚1枚、その全てが自分の分身と云える。


アニメーターにとっては、仕事はどれも自身の一部と云えるが、実写畑の人が「カンペこそが吾が命！」ならば、これは、チト淋しい話だ。


長時間労働・過労死の問題、実写畑には労働問題として当て填まる。けど、アニメ村にはそぐわないような気がする。


だから、冒頭の監督の発言が、KYに思えた私だった。


そして、実写畑でも長時間労働の実体はあり、監督の弁だからこそ、
「お前が云うか！？」って話になる。


監督の熱弁を胡散臭く感じた私。








今回、私は《制作》として呼ばれ、今週はずっと、立ち上げの準備に時間を取られていたが、色々あり、結局、今日（あ、もう昨日か）制作を降りた。


最初から醒めた眼で見ていた処もあったが、やはり、真顔で綺麗事を
ノタマ ヤカラ
宣う輩に、ロクな奴は居ない。


匂いたつ胡散臭さに、息を止めて我慢するのも一つだが、外面紳士、所詮は金メッキ。同類とは思われたくはない。


ここは、尻尾を巻いて退散だ。








な～～～んて、憂さ晴らしのログ。一つには、書きながらの頭の中の整理だった。


実際にあった色々なことは、思い出したら腹がたつ。努めて押さえ、最初の第一印象での不快感のみを掘り下げた。


お陰で、書いていないことも含め、随分と頭の中の整理が出来た。


今週は全然、ログインが出来なかったから、今はもう寝るけど、起きたらフレサンのログでも見て廻ろう(^〇^)





私は、今は（お休みなさい）だけど、おはようございます＼(^∇^)／


お気をつけて、行ってらっしゃい。


よゐ週末を―――