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成程話:自分で世界を変えるんだ!

2016年10月06日 23:52

嫌いな人がいる方に知っていただきたいお話です。

哲人 たとえば仮に、あなたがAさんという人物のことを嫌っているとしましょう。なぜなら、Aさんには許しがたい欠点があるからだ、と。
青年 ふふふ、嫌いな人間でしたら、何人でも候補が浮かびますよ。
哲人 しかしそれは、Aさんの欠点が許せないから嫌っているのではありません。
あなたには「Aさんのことを嫌いになる」という目的が先にあって、その目的にかなった欠点をあとから見つけ出しているのです。
青年 そんな馬鹿な!なんのために!?
哲人 Aさんとの対人関係を回避するためです。
青年 いやはや、いくらなんでもそれはありえません!どう考えたって順番が逆でしょうに。嫌なことをされたから、嫌いになった。でなければ嫌いになる理由がありません!
哲人 いいえ、違います。たとえば恋愛関係にあった人と別れるときのことを思い出すと、わかりやすいのではないでしょうか。
恋人夫婦の関係では、ある時期を境にして相手のやることなすこと、すべてに腹が立つようになることがあります。
食事の仕方が気に食わないとか、部屋にいるときのだらしない姿に嫌悪感を抱くとか、あるいは寝息でさえも腹が立つとか。つい数か月前まではなんとも思っていなかったにもかかわらず、です。
青年 ・・・ええ、心当たりはありますね。
哲人 これはその人がどこかの段階で「この関係を終わらせたい」と決心をして、関係を終わらせるための材料を探し回っているから、そう感じるのです。相手はなにも変わっていません。自分の「目的」が変わっただけです。
いいですか、人はその気になれば、相手の欠点短所などいくらでも見つけ出すことができる、きわめて身勝手な生き物なのです。
たとえ相手が聖人君子のような人であったとしても、嫌うべき理由など簡単に発見できます。
だからこそ、世界はいつでも危険なところになりうるし、あらゆる他者を「敵」と見なすことも可能なのです。

嫌われる勇気
岸見一郎 著
古賀史健 著
ダイヤモンド社より


どの視点で見るのか?で、人は「いい人」にも「悪い人」にもなります。
相手そのものは何も変わっていなくても、その人を見る「見方」が変わると、如何様にもなります。
そして、自分に自信がない人に限って、他者を悪者にします。
自分がうまくできないのは、あの人のせいだ!教えてくれないからだ!職場環境が悪いからだ!といった具合に。
じゃないと、うまくできないのは自分自身の「努力不足」というのがバレてしまうからです。
もちろん、相手はそれに気付いているもので、だから余計に嫌いになるのです。
実験をしてみると分かり易いです。
今この瞬間、目を閉じて「赤いもの」が部屋に何個あるか数えてください。
次に、目を開けて、赤いものを数えてみてください。
如何でしょうか?
赤いものを探し始めると、次から次へ見つかるものです。
相手の良いところも悪いところも、探し始めたらきりがありません。
「Aさんのことを嫌いになる」という目的が先にあって、その目的にかなった欠点をあとから見つけ出しているのだとしたら、
「Aさんのことを好きになる」という目的が先にあって、その目的にかなった美点をあとから見つけ出していけばいいのです。
疑う前提ではなく、信じる前提。
嫌な前提ではなく、善い前提。
どこを見るのかによって、住む世界が変わるでしょう♪
世界が変わるのを待つんじゃない!自分で世界を変えるんだ!

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