【お題日記】4月10日は女性の日だそうです。

みなさん、こんにちは。マシェリです。関東地方の空は少々雲が多いものの、今朝も良いお天気で、また暖かいですね。みなさんには、お元気でいらっしゃいますか。

４月１０日は「女性の日」だそうで、みなさんはご存知でいらっしゃいましたか？この日が記念日になっていたことすら、私は知りませんでした。知らないながらも、「女性の日」と聞いてまず頭に浮かんだことは、もしかしたら、戦後の女性解放運動にちなむ日なのではないかということで、そうしたことから、芸能人は加藤タキさんのお母様、加藤シズエさんを思い出しました。彼女が戦後の日本の女性解放運動に深くかかわっていらしたのは以前読んだ新聞記事で覚えており、今しがた簡単に調べたところ、やはり日本初の女性代議士３９人の中のお一人でいらっしゃるのがわかりました。

２０世紀がはじまる４年前に生まれた加藤シズエさんは、１９１９年に米国に渡り秘書学を学ぶと同時に、貧民街で産児制限を啓蒙する米国人女性と出会うことで、日本の国にも女性の妊娠や出産を制限するとの思想はとても大切であるとの考えから、帰国後、炭鉱町を中心に日本で初めての産児制限に関する社会運動を起こしはじめました。１９３１年には日本産児調節婦人連盟を、１９３４年には産児制限相談所を設立した後、１９４８年に日本国が優生保護法を定めることになるのですが、加藤シズエさんは他の日本社会党代議士とともに、その草案作りから深く携わっていらしたということです。こうした社会運動が実を結び、優生保護法が成立した翌年に「女性の日」の前身である「婦人の日」が制定されました。１９９８年に、現在の名称である「女性の日」と変更されたそうです。

この日が制定されるようになった歴史的背景を知らないまま「女性の日」と聞いてしまうと、何やら普通の日よりも女性が保護されるというような、いつもより男性から優遇される日なのではないかと思う方は少なくないのではないでしょうか。「あら♪、今日は女がラッキーな日？」などと、まるで星占いで絶好調の日だと書かれているのと同じようなノリで私もうきうきしそうになりましたが、この日の由来などを少し調べた今では、「女性の日」として国が制定するまで、現在よりも知識や情報が不足していた時代に望まない妊娠や出産に泣いた女性がどれだけ多くいたのだろうかと考えてしまい、また、慶べない出産が故に、生まれてからすぐに彼岸へと旅立たせられた子供の命や生きながらえはしたけれど親元から売られていった子供たちもどれだけの数に上っていたのだろうと思いを馳せてしまいました。

婦人や女性など、人間のうち、雌としての性器官と性機能をもつ方だけが日本の国の法律、規律に記念日としてあげられたのには、これまで長いこと精神的、身体的にしいたげられてきたのが女なのだから、今こそ女性本来の優位性を社会に、そして世界に広く知らしめるためとか単に女性を保護するためということだけではなく、男性の暴力によって女性が妊娠してしまうという事実は今も昔も変らないため、記念日に女性をあげることで、同じあやまちをくりかえさないようにしようとの人間の意識を高める目的も含まれているのではないかと思うのです。

みなさんにおかれましては、いかがお考えになりますか。

「女性の日」があるなら「男性の日」があるのかと思い調べてみましたが、日本の国では特に制定はされていないようですね。とはいえ海外に目を向ければ、北海道からすぐ近くの国ロシアには、正式名称は「祖国防衛の日」といわれるそうですが、毎年２月２３日にいわゆる「男性の日」が設けられているのがわかりました。この日は女性から男性に贈り物をする日だとされているそうで、ロシアでは、国を防衛する男性に対する日ごろからの感謝の気持ちを表す日と位置づけられているのかもしれないですね。

今回のデジログに関しては、ウィキペディア・日本語版、「４月の月間、週間、移動記念日」、そしてライブドア・ブログ、「ロシア駐在日記」を参考に書いてみました。「女性の日」がどういう経緯で制定されるに至ったかを知る上では妊娠・出産・産児制限や優生保護法という分野までもう一度おさらいする必要があり、単純に「女性が優位である日」などと考えていた私には良い勉強となりました。自分の不勉強さを痛感したデジログのお題で、知らないだけに上手く書けもしないのですが、少しでも楽しんでいただけましたら、幸いです。

後３０分もすれば、会社にお勤めのみなさんはランチ・タイムを迎えられる頃ですね。どうぞ楽しいひとときをお過ごしください。

マシェリ