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女子高生に抱かれ、息絶え絶えの私は。

2006年01月22日 23:48

女子高生に抱かれ、息絶え絶えの私は。

昨日はまるで雪国にでもいるような雪。雪。雪。

いつまでもいつまでも降りやむ事無く降り続けた。

その雪も今日はやみ、

路面は所々テカンテカンに凍っていて、

気を付けて歩かなければ滑って転んでしまいそう。


こんな時決まって思い出すことがある。


高校時代

そのとき私は学校へと、したすら走っていた。

その日も前の日の雪で路面はテカンテカン、

しかし、今日遅刻すると連続5日間で自己新記録になってしまう。

急がなければ。

私の高校へはそばにあるS女子高を通り抜けなければならない。

もっさりもっさり歩く女子高生の群れ。

邪魔だぁ!

もたもた歩く女子高生を通り抜けようとしたその瞬間

私は凍った路面に足元をすくわれ、見事に宙を舞った(と思う)。

私はしたたかに後頭部をうちつけた。

そして一瞬、気を失ってしまったようだ。

私は一人の女性に頭を抱えられていた。

気が付くと女性の群れが私を上から見下ろしていた。

上から覗く、影で真っ黒にしか見えない女の顔。顔。顔。

私はしたたかに頭をうちつけたことも

一人の優しい女性に頭を優しく抱えられていたことも忘れ


すくっと立ち上がり、また学校へと駆け出したのでした。

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