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10th Shinjyuku Part 14

2005年07月11日 00:33

深い満足の後に来たさらにはげしい快感
お互い体力と気力の限りをつくして
まさに「やり狂った」のだ。
少なくとも今はもうセックス不要のはずだ。
なのに、少なくともこちらの前ではすべてを投げ出し、
すさまじく淫乱な本性をむきだしにする
この不思議な女がたまらなく可愛かった。
だから、やさしく抱きしめて
恥態の限りをつくした浴室に入る。
さすがに行為はなかった。
普通に湯をあび、普通に流す。そして普通に出る。
すでに日付は当に変わり、時計は3時を指している。
6時間の狂態はようやく終わりを告げた。
のろのろと身支度が始まる。
だが、彼女の口からベッドに落とされたパンティ
戦利品としてすでにこちらの手のなかにあった。
探す女に手品師のように卑猥な布を広げて見せると
再びポケットの中にいれる。
「やだ。」と言いながら止めようとはしない。
むしろ、男に奪われ、つけないで帰るのがうれしそうだった。
おまんこのシミしゃぶってくれるの。」
「そう。なめる。吸う。しゃぶる。」
欲求不満熟女のような問いに
欲求不満オヤジのようなしぐさで答える。
もっとも彼女はともかく、こちらは確かにオヤジだが。
もつれるように車に乗り込み、
もう二度とは来ないであろう隠微なホテルをあとにする。
くたくたに疲れていたが、気分は悪くない。
むしろけだるい充足感がある。
行為と行為の合間に少しとろとろと寝たせいか眠くはなかった。
女の方も肩に頭を乗せるだけで、それ以上仕掛けてはこなかった。
首筋にやわらかい髪が触れてくすぐったく心地よいのだが
後でよくはらわないと疑われるな、などと考えているうちに
二十分ほどで女の家の近くに着く。
街角の小さな公園の前。
街燈がかすかにあたるだけの黒い空間。
明け方を迎える直前の無人のスペース。
あれほどすさまじい行為がなければ
まず、その片隅で荒々しい野外性交にうつっていたはずだ。
「次は…」とよからぬ決意をしながら軽いキスをかわす。
「ねえ。すごかった。またおまんこしてくれますか?」
「当たり前だろ。」
「うれしい。」
キスの濃度が増す。快感と同時にその淫乱さに恐怖も感じる。
悟られないようにそっと押し戻して
「聞きたい事があるんだけど。」
「なあに?」
「一人はわかった。Kだろ。もう一人は。」
「言わなきゃダメ?」
「なんでも言ったじゃないか。」
「言うわ。婚約者セックスは下手だけどすごくいい人。」
また驚かされた。
だが婚約者がいても不思議でもなんでもない。
問題は婚約者がいるのに、あそこまで狂えることだ。
いったい、この娘は…と思うが
あの淫れかた、狂い方と
オナニー痴漢体験を考えれば
当たり前の性の道徳律などもとより通用するわけはない。
「あと二ヶ月で結婚。もう会えなくなるからその前にまたして。」
それだけ言うと唇を吸ってからするりと車から降りる。
あっけにとられて運転席から見送るこちらを振り返ることもなく
見事な肢体をゆすりながら早足で闇に消えた。
あのスカートの下はむきだしのおまんこなんだな、
というたわいもない思いが浮かび、
ポケットに入ったまだ湿っている小さな布をにぎりしめた。

(続く)

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