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10th Shinjyuku Part 10

2005年07月01日 00:40

二人ともどこかおかしくなっていたのかもしれない。
挿入というゴールを先延ばしするかのように
お互いの秘部
ひたすら舐めあい
しゃぶりあい
かみ合う。
安物のベッドを覆う薄っぺらのシーツは
身体を入れ替えてはまた新たな恥戯をくりかえす
二匹の淫獣の下で複雑な形のしわを描き出している。
のたうつ白い肢体。
その周りに卑猥に投げ捨てられたブラや
クロッチに大きなシミをつけたパンティ
裏返されたミニスカート
猥雑で乱れきった光景が、ただれた欲望を加速する。
大きく開いたおまんこの奥を鏡に映して
きれいなピンク色のはざまの間から
じゅくじゅくと愛液をほとばらすさまを
「だめ。目つぶっちゃ。」と二人でじっと見つめる。
いとおしそうにペニスをくわえて頭を前後に動かし
口元からヌラヌラと光る肉棒をのぞかせるのを
これも鏡に映してより高まりにむかう。
立ち上がり、
放恣によこたわり、
めす犬の形をとり、
ブリッジのような形をとり、
それでも憑かれたように舐めあうのをやめなかった。
もちろん「おまんこ」の語は何度も飛び交った。
それは自殺したという初めての男への鎮魂歌なのかもしれない。
「なめて、もっとおまんこを。」
「濡れる。濡れる。おまんこびしょ濡れ。」
「咬んで。おまんこ咬んで。」
「カラダぜんぶおまんこになってる。」
「ねえ。ねえ。見て。見て。いやらしいおまんこ。」
「そこ。そこ。右。右。おまんこの右。」
「あなたの指と、私の指。おまんこに、いっしょに入れよ。」
「すごい。すごい。おまんこ来る。おまんこおお。」
「うわあああ。おまんこおまんこおまんこおおお。」
こんな言葉を口にするたびに、濡れ方が激しくなる。
そして、カラダのくねりがますます蛇のそれになる。
実は舐め続けているうちに、何度か達しているようだった。
三十分も攻めているうちに、さすがに
「勘弁して」
と言い出した。
「じゃ、もうやめて帰るか。」
こんな意地の悪い問いには、少し荒くなった息をつきながら
「違うの。もっとしたいの。でもちょっと休む。」
と答えると、傍らのパンティをとって履いてしまう。
だが、大きなシミをつけた濡れたパンティ
全裸体以上に卑猥だった。
履くためにふらつきながら立ったのを再び押し倒して
シミの上に顔を埋めてちゅうちゅうと吸う。
「うわあ。いやらしい。いい。」
勘弁して、と言ったくせに、また感じ出しているからすごい。
パンティつけてても味が染み出してる。」
「どう?おまんこの味?」
それには答えずに吸い続けているうちに
また感極まったらしく
「いやらしい。いやらしい。私のおまんこイヤらしい。」
つぶやきながら、そのまま動かなくなってしまった。
もはや、少しの刺激でもすぐに頂点に登ってしまうらしい。
簡単にイッてしまい、わけがわからなくなるようだ。
本当に女体がうらやましい、と思った。

(続く)

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