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「エイブのキッチンストーリー」レビュー☆

2021年06月06日 01:07

「エイブのキッチンストーリー」レビュー☆

ノア・シュナップ主演他。僕にしか作れないたった一つの家族のレシピブルックリン生まれのエイブ(ノア・シュナップ)は、イスラエル系の母とパレスチナ系の父を持つ。文化や宗教の違いから対立する家族に悩まされる中、料理を作ることが唯一の心の拠りどころだった。誰からも理解されないと感じていたある日、世界各地の味を掛け合わせて「フュージョン料理」を作るブラジル人のシェフチコ(セウ・ジョルジ)と出会う。フュージョン料理を自身の複雑な背景と重ね合わせたエイブは、自分にしか作れない料理で家族を一つにしようと決意する。果たしてエイブは、家族の絆を取り戻すことができるのか?12歳の少年が手作り料理で壊れかけた家族の絆を取り戻す“心も美味しい”感動ストーリー

7/10点!!ストーリーは単純ですが、どんな味だか想像しにくい料理でも美味しそうだし、エイブのワクワクや悲しみが12歳の目線で伝わってきて、ディズニー作品でもおかしくない良作でした。サンダンス映画祭出身の作品でここまで仕上がっている作品に出会えるのは珍しいです。まったくルーツも文化も異なる国同士であれば棲み分けが出来るけど、イスラエル系とパレスチナ系は重なる部分や似ている部分が多いから、普段からどうしても譲れない場面が多くなってしまうのかなぁと詳しくないなりに考えながら観ていました。でも、エイブが皆の仲を思って丹精込めた料理を誰も「美味しい」って言わなんですよ、この家族。高齢で頭が固いのはわかるけど、宗教以前に大切な人に寄り添う思いやりが足りないと感じました。日本だと神教や仏教を信じていても、どの文化に対しても「郷に入っては郷に従え」で体験を楽しめる人が多いですが、エイブがどちらのルーツも感じたい楽しみたいというのでは駄目なのかな?融通が利かない宗教だとしても自分にフィードバックさせる際に自己流で落とし込む分には何の問題もない気がするんだけどな(>_<) エイブの食卓はまさに今フュージョンで、自分のアイデンティティの基盤を構築する前から否定され続けるのは、辛いなんてものじゃないだろうなとエイブの気持ちを考えると胸が苦しくなりました。外であれだけ争っているのだから、せめて家の食卓では互いのルーツや文化を尊重し、互いに争わずに食事を楽しめる幸福をエイブとその家族がこれから構築していけますようにと、強く願いました。2020年公開。

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