- 名前
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- 自己紹介
- 見た目細身の天然ってよくいわれます。でもけっこうしっかりしてます。自分的に。映画と読...
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「この国の空」レビュー☆
2015年07月16日 23:18
舞台挨拶に行ってきました。「長谷川さんってアイドルだったんですね」とキャスト陣に言われたくらい、前のめりなオバサマ方の黄色い悲鳴が凄かったです。ふみちゃんは、「ヒミズ」以来に生で観ましたが、この作品で脱いでいるので、かなり絞ったのか、ほっそりとだいぶ垢抜けていました。そのふみちゃんに劣らず、美しかったのが、同世代の工藤さんと富田さん。美魔女過ぎる。どちらがどちらの役をやっても良いイメージでしたが、この配役になったんですね。荒井さんは、某政治家を「この国のうわの空」と皮肉っていて、こんなところに出てる場合じゃないと言い、拍手を浴びていました。それを聞いて、やはり、今は平和からどんどん離れていっている、異常事態なんだと、怖くなりました。
二階堂ふみ主演他。わたしが一番きれいだったとき、わたしの国は戦争で負けた―1945年、終戦間近の東京。19歳の里子(二階堂ふみ)は母親(工藤夕貴)と杉並区の住宅地に暮らしている。度重なる空襲に怯え、雨が降ると雨水が流れ込んでくる防空壕、日に日に物価は高くなり、まともな食べ物も口には出来ないが、健気に生活している。妻子を疎開させた銀行支店長の市毛(長谷川博己)が隣に住んでいる。里子の周りでは日に日に戦況が悪化していく。田舎へ疎開していく者、東京に残ろうとする者・・・。戦争が終わると囁かれはするものの、すでに婚期を迎えた里子には、この状況下では結婚などは望めそうもない。自分は男性と結ばれることなく、死んでいくのだろうか。その不安を抱えながら、市毛の身の回りの世話をすることがだんだんと喜びとなり、そしていつしか里子の中の「女」が目覚めていくのだが─。戦時下の激しい空襲と飢餓が迫る恐怖のなかを生きる人々を丹念に描いた人間ドラマ。
6/10点!!原作読んでます。原作は、日常に戦争が、戦争が日常の、浸々とした恐怖があって、こんなに静かにぞっとする戦争小説は、初めてでした。映画は、文章での里子の気持ちが語られないので、小説よりは、暗くないイメージでした。里子の母と叔母姉妹や、母娘の際どいくらいのあけすけな会話も、女同士が狭いところに押し込められたら、必ず起こる、現代にも通ずるものがありました(^_^;)里子が市毛に対して、抱いた思いも、市毛が里子に対して抱いた思いも、死の恐怖が迫り来る中で、溺れないために、すがりつく相手が欲しかったんだと思うんです。特に、里子は、愛や恋に、恋しているだけで。なので、二周り近くも年上で、妻子とも仲良くて、用意周到に、里子に迫る市毛は、怖いからって、やはり狡いと思いました。特に、あの場面で、奥さんの蚊取り線香を平然と出してくるなんて、日本の典型な無神経な男!と思いました(`Δ´)長谷川さんが演じると、そういう嫌な感じが抜けて、ニュートラルな魅力になるところが良いですね。体を重ねてしまうと、執着心が出てしまうから、里子は、これから、挑む気になっているけれど、急速に平和に戻る中で、本当の夫婦の前では、太刀打ち出来ないんじゃないかな。若い若い恋だと思いました。2015年公開。
このデジログへのコメント
> GRAYさん
私は本先派なので。今は「at home」の原作を急いで読まないとと思ってます。里子の心情とか、叔母さんのエピソードとかばっさりカットされてる重要なシーンも多いので、本先を進めます。
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