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メールもネットもない世界 1

2015年04月25日 21:15

メールもネットもない世界 1

私の学生時代、つまり20年ほど昔。メールやネットは、この世に
存在してはいたのでしょうが、一般への普及はまだまだでした。

その頃のこと……過去に私がここで書いた話では、
駅の伝言文通とか。あと、ネットがないからこそ貰えた、
たくさんのファンレターとか。

それらに加えて。
前回から引き続き、小説家体験話を少々披露させて頂きます。

文庫本一冊分の原稿となると、400字詰め原稿用紙で300枚
ぐらいになります。実際には400字以上のページ設定で書きますが、
それでも余裕で100枚は越えます。

で、ネットがない。メールがない。ファックスで送れる量ではない。
となれば、原稿を送る手段は一つ。郵便です。

書き上げた原稿を印刷して、ド分厚い封筒に入れて郵送。
担当編集さんが内容をチェックして、誤字脱字とかを赤ペンで
指摘してくれて、ド分厚い封筒で返送。受け取った私が、
それを見て描き直して、また印刷してド分厚い封筒で……

そんなことをしてました。大変でしたよ~。

文庫本以外にも。
雑誌連載をしたこともありましたが。これは一回分の原稿量が
少ないので、自宅のファックスでもなんとか、やりとりできました。

でも。
事務所の業務用ではなく、家庭用の電話機付属のファックスです。
印刷が掠れて読みにくくなることもしばしば。
そのつど、担当さんに電話をかけて「○ページ○行目はなんと?」
って確認したりして。

で、私は。
不人気に喘ぎ、何年もかかって、通算で5冊の本を出させて頂きました。
その末期にはもう、ネット・メールが普及していたので、
文書ファイルでポン! と一瞬。ド分厚い原稿を往復させてました。
印刷もせず、郵送もせず。もちろん、字が掠れることもなく。

文明の進歩を実感しましたねえ。


☆☆そうそう☆☆

私はですね。
社会人になってすぐ、奈良から東京へ転勤になったのですが。

当時、私はまだメールというものを使えない。
実家へ電話をするのは電話代が大変。
郵便は時間がかかるし面倒、ということで。

実家への連絡には、
コンビニファックスを使ったりしてました。すると、
それを受け取った妹が電話をかけてきて、「印刷が掠れて~」


♪そんな 時代も あったねと 今は 笑って 話せるわ♪


次回に続く

このデジログへのコメント

  • eri 2015年04月25日 23:37

    便利ではありますが…

    要件はメールで済ますようになり

    電話と違いついでに近況を話すこともなく…

  • はぎんちょ 2015年04月26日 02:24

    昔は昔で、古きよき時代という気がしますね~
    電話や手紙は、もらったらうれしいものですヽ(^0^)ノ

  • けーでぃー 2015年04月26日 21:25

    > eriさん

    相手が忙しい時に私事の電話をしてしまって迷惑をかける(相手からかけられる)、
    なんてのを回避できたりもしますし、良し悪しですね。長所短所を理解し、使いこなしたいものです。

  • けーでぃー 2015年04月26日 21:28

    > はぎんちょさん

    過去ログに書きましたが、手書きのファンレターは本っっ当に感動的でした。
    メール・ネットでなく郵便だからこそ……なシロモノの話は、次回に。乞うご期待!

  • けーでぃー 2015年04月27日 21:10

    > few(戦闘中)さん

    有難き幸せなお言葉。
    アレは若気の至りの暴走というか……「2行先はどうなってるかわからんぞ状態」で
    その場まかせ筆まかせで描いた部分も多いというシロモノで。お恥ずかしい。

  • けーでぃー 2015年06月02日 22:06

    > *まこ*さん

    「いつか」が「今は」になってるのに注目。今はもう、超SFの世ですからねえ。

    過去ログへのご来訪、大感謝です! 
    「作品」を見て貰えるのは、私にとって何より有難いこと。嬉しいです!

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