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個人が紡ぐ、国の歴史。「壬生義士伝」

2015年04月11日 21:08

個人が紡ぐ、国の歴史。「壬生義士伝」

私の制作動画の、宣伝シリーズ第2弾。
今回は「壬生義士伝」です。
映画にもテレビドラマもなりました、大ヒット小説が原作です。

まず。
動画の冒頭でも言ってますが、私は新撰組については、
もともと興味ありませんでした。むしろ嫌いな方でした。

なので。
私は本来、「壬生義士伝」なんか読むこともなかったのですが。
これまた動画内で説明してますように、機会があって読むことになり。
……ガラリと変わりましたねえ。新撰組、というか新撰組隊士への
印象が。

よーするに。
私達、後世の人間はどうしても、神の視点で歴史を見てしまうん
ですよね。幕末なら、開国vs攘夷幕府vs朝廷、というように。
「今の感覚を持ち込まない、当時の価値観・当時の常識で測る」
ということはしても、やはり天から見下ろしてしまう。

けど。
本当は、そうではない。その時代、その場で生きてる人たちは皆、
ただの個人。父、母、息子、娘、でしかないんですよね。
壬生義士伝」の主人公、吉村貫一郎が正にそうでした。

貧しさのあまり、口減らしの為にと、自害しようとした妻。
そんな母を助ける為にと、食を絶とうとする子。
夫であり父である自分は、どうすればいいのか。

そんな中で。
吉村は、妻子の為に金を稼ごうと国を出て、艱難辛苦の末に新撰組へ。
そこでまた懸命に働いて、仕送りして、ようやく妻子を養えるようになった。
嬉しい。有難い。新撰組と、徳川幕府には大恩がある。
その恩を返す為に、「義」に殉じて戦う……と。

だから吉村は。
坂本龍馬やジョン万次郎と同じ時代を生きていますが、
ペリー黒船がどうした、鎖国がどうした、そんなことは全く考えてません。
家族の幸せの為、そしてそれを叶えてくれた主の為。それだけです。

でも。
そんな吉村が斬り殺した維新志士の中には、実は坂本龍馬以上に活躍する
はずだった人が混じっていて、その人を吉村が斬ったことにより、
明治維新が大幅に遅れた……のかもしれません。

もちろん、逆に。
志士たちの仲間割れを誘う予定だった人物を斬ったことで、明治維新
吉村が加速させた……のかもしれません。なにしろ確かめようがないので、
そういった可能性は無限にあります。

歴史とは、IFの積み重ねである。と、よく言われますからね。

正に。
「個人」の行いによって、「国」の歴史が紡がれていく。
それを実感させられたのが、「壬生義士伝」でありました。

と。
今、ここで核心部分は言ってしまったんですけど。
それでもまだまだ、全部ではありませんので。

お暇がありましたら、なにとぞ。
けーでぃー製作の「壬生義士伝宣伝動画、全4部をご覧ください!

https://www.youtube.com/watch?v=UH-aqyLUJTk
https://www.youtube.com/watch?v=offQ8OZYJog
https://www.youtube.com/watch?v=yZv1V_r88y8
https://www.youtube.com/watch?v=TzLR8zeQtWA

☆☆知ってる人なら、ご覧の通り☆☆
るろうに剣心」で有名な斉藤一が、「壬生義士伝」にも出てましてね。
しかも、分厚い上下2巻である「壬生義士伝」の全編で
最大の名シーンが、その斉藤との絡みなんです。
これがもう、私ぁ嬉しくて。

その部分も、しっかり動画にしてありますので。
るろうに剣心」ファンの方はぜひぜひ、ご覧あれっっ!

このデジログへのコメント

  • はぎんちょ 2015年04月11日 23:10

    いつの時代も家族を守るために、働いたり組織に貢献するということなんですよね、、命を犠牲にしても

  • けーでぃー 2015年04月12日 21:07

    > 世界のうた姫さん

    この動画を作って以来、私の中の斉藤は、剣心と戦う時も、左之に説教する時も、
    吉村との思い出を抱えています。
    「お前は、俺や抜刀斎や……あの吉村には、実力も経験も遠く及ばない」

  • けーでぃー 2015年04月12日 21:19

    > はぎんちょさん

    そうでなければ家族を守れない、そうしてこそ守れる、という事情がありますからね。
    明治維新の後、吉村のような悲劇は激減しました。
    そして斉藤は、そんな日本を守って生き抜きました。

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