【魔法少女カーマイン】四将軍、会議！

ここは悪のねじろ、ネオバビルの塔。イタズラで立てられた「鳥取砂丘だよ」の立て札もほったらかしである。
その会議室。事件は会議室で起きた。
「これより会議を始める」
壮大な存在感を持つ男が、スターリンゲンスイ。ネオバビロニア軍を束ねるリーダーである。
「チャウシェシュク将軍、推参しましたぞ」
この老人がチャウシェシュク将軍。軍随一の古株だ。
「サダム将軍、来たぞ」
このおっさんが卑怯もののサダム将軍。
「ムッツリーニです」
彼はムッツリーニ副将軍。アドルフ将軍の右腕だ。謹慎中のアドルフに代わり、会議に出席した。
「先生！トータク将軍が来てません！」
「なんだと？」
スターリンの顔が歪む。
「全く……むさ苦しいオッサン会議に華を添えるものがないと困るじゃないか」
スターリンは会議室内の電話をかける。
「はぁ～い」
電話が繋がった。
「トータクよ、なぜ会議に来れないのだ？」
「ごっめ～ん。すごく忙しくて」
声色からして、嘘はついてないようだ。人間世界に仮の姿で潜伏する幹部はその仮の姿の仕事を滞りなく全うすべきなので、無理に止めるわけにもいくまい。
「で、そんなに何が忙しいのだ、トータクよ」
「演劇部部員集めに忙しいの～」
ズコー
会議室の面々はずっこけた。

続く！