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【魔法少女カーマイン】演劇部、首皮一枚!

2011年04月16日 18:38

ブルブル震えながら、校長は告げた。
「松並先生、演劇部の顧問をやってくれませんか」
それは新米教師である彼女にとって、晴天のへきれきであった。
「ほえ?わたくしがですか」
採用の際に知ってますよ。あなたは高校時代にあの名門お嬢様学校演劇部で活躍してたと」
「まあ。そんなことないですよ……」
デレデレになって快諾した松並松見であった。
しかし、職員室へ戻ると、教頭はこういう。
「いや、演劇部の顧問は誰でも良かったんだよ。実は圧倒的に部員が足りなくてね。三年生の引退を待たずして廃部が決まるだろう」
勿論、志ある者が部員にいれば、同好会活動は自由にできるが、今回のは「ひとがいない」事に問題があるわけだ。
「だから、顧問は特に何もせんでいいわけだ」
……。
「どうしました?松並先生」
職員室の隣席である久保田先生が察して尋ねた。
「実は……」
演劇部の顧問の件を伝える松並。
保田、いやクポーはほんの少しの過去に思いを馳せる。

回想。
異世界「ワッフル
妖精の王国であるそこは、突如旗揚げされた悪の軍事国家「ネオバビロニア帝国」の侵略により脆くも崩壊し、すっかり略奪や暴力が横行する不毛の大地へと変わり果ててしまった。
「皆殺しテレビ~」
怪物・テレビネガイナーが民草に手をかけたその時。
「とおっクポー」
巨大な刀を持って、立ち向かう若者がいた。クポーだ。
「俺の名前はクポー!ワッフルを救うものだクポー!」
「ま、まさかその武器は」
「うりゃあああ!クポー」
「覚えテロ~!」
逃げ去る怪物。
「間違いない。王家の血を引く者が生きていたのだ」
民がざわざわと集まってきた。いつしかクポーは「王子」と呼ばれ、民の希望となったのだ。
「俺は、この国を再興させて見せる!」

「やりましょう!松並先生」
がしっ。
はわわわ
照れる松並。
演劇部を再興させましょう!ダメモトです!いや、俺が演劇部を蘇らせてみせる」
全職員室が泣いた。しかし、教頭だけは憎々しげに見ていた。
「ち。余計な真似を」

「へっくしょん。何かわしとキャラが被ったやからがいるな」
今日のサダムの出番こんだけ。

続く!
(なんと主人公ふたりに完全に出番なし)

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