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趣味は読書、さらば、「フロスト」

2020年12月14日 23:59

R・Wウィングフィールドの「フロストシリーズ」は創元推理文庫で6作品あるが、今日最終巻「フロスト始末」の下巻を読み終えた。
きっかけは、書店の棚で確か紀田順一郎の賛の色帯を読んで、「クリスマスのフロスト」を読んだのが始まりだった。
4、5、6作目はいずれも上下二巻本で、価格もそれなりなので、買うのが躊躇われたのだが、結局、その面白さに連続で読んでしまった。
ネタバレになるが、フロスト警部は、デントン警察を追い出されそうだったが、大丈夫だった。
何がそんなに面白いのか、うまく説明出来ない。
フロストが、人間臭いからだろうか。
散りばめられたギャグだろうか。
あまりに長いので、読み返すのは簡単ではないが、確かどの作品もほんの数日の事件を、濃密に描いている。
同時多発的な、起きる様々な事件が、決して名探偵とは言えないフロストによって、結局は解決に導かれる。
そこに、強烈なカタルシスは感じられないが、何か良いのだ。
しかし、僕が読んだのは、日本語訳である。
つまり、この作品の、魅力の多くは訳者の存在無くして語れない。
暫く、面白いと確信して購入出来る作品には、出会えそうもない。
さらば「フロスト」
また、僕の時間があったら会いましょう。

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