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趣味は読書、些末

2020年02月28日 23:57

ヴェデキントという作家を知ったのは、稲垣足穂の「一千一秒物語」の中のどの作品かに、その一節があり、長年不可解だった。
「舌を出していたのかい」
「目だよ」
「だから布が掛けてあったんだね」
(春のめざめ)
これでは何のことかさっぱりわからない。
今回、岩波文庫でこの作品を見つけたので、購入して読んだ。
もちろん、稲垣足穂の時代とは、訳者が違うので、その部分を抜き出すと
「舌が飛びだしてたんだろう?」
「目ん玉だよ!ーだから、だれかが布をかぶせたんだ。」
これは、モーリッツという少年の自殺死体の様子を、友人達が噂する場面である。
稲垣足穂の引用部分だけだと、こんな深刻な状況ではなく、なんとなく滑稽な感じさえする。
春のめざめ」は1891年に書かれている。
性のめざめ、強姦妊娠自殺同性愛など、現代でもテーマにされる問題が約130年前にテーマにされているのだ。
人間は本当に、成長しているのだろうか。
場違いに勝手なことを書いた。

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