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趣味は読書、源流

2020年02月12日 23:10

藤澤清造の短編集を読み終わった。
終わりの方に、戯曲が二篇編まれていて、最後の一編が印象に残った。
時代を感じさせる作品で、男女差別暴力理不尽が溢れているが、屁理屈を並べられているようで、何しろ印象に残った。
私小説というのは、結局、主人公の負の部分が描かれなければならないのだろうか。
シンデレラストーリーや、大成功の話は、私小説にはなり得ないのだろうか。
それはさておき、読めば読むほど、西村賢太がこの作家に徹底的に影響されたのが分かる。
慊りない、どうで、はな、など文章中で、多用される単語もそれを感じさせられる。
西村賢太を面白いと思ったら、やはりその源流も面白いと思った。

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