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趣味は読書、雑感

2020年02月08日 04:35

調べてみたら、西村賢太の「暗渠の宿」を読んだのは、文庫になってからだから、10年近く前のことのようだ。
何となく、中上健次に似た作家だろうかと勝手に思い込んで、読み始めた。
学歴などという常識的なことは、作家には関係ないが、やはりこの作家の経歴は異色である。
面白かった印象があったが、その後、芥川賞を受賞した「苦役列車」が映画化された頃、当時文庫各社で出ていた西村の作品をほとんど全部読んだのを覚えている。
そこで、作中に何度か登場する「藤澤清造」か頭に残り、新潮文庫から出ていた藤澤清造の短編集を買った。
根津権現裏」という長編作品は、既に品切れのようで、目録にはあっても手に入らなかった。
ずっと、読まずに後回しになっていたが、その短編集を先日から読んでいる。
まだ途中なのだが、西村賢太に雰囲気が似ている。
影響というのが、一人の作風にこんなにも現われるものだろか。
西村の心酔の仕方が尋常ではなかったことを感じさせる。
無名と不遇のうちに忘れられた作家が、一人の人間によって発掘され、またその作家によって一人の人間が作家になった。
人間は何によって人生が変わるかは、分からないものである。
根津権現裏」は、近々角川文庫から出る様である。

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