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冬の彼方へーーー秘密6

2015年01月10日 03:10

カチャ…
美紅は自宅のドアのキーを差し解錠して玄関の中に入った。
リビングの照明は点いているが達也はもう自室で寝ているのだろう。
部屋は冷んやりしてさっきまで人がいたという感じではなかった。
時計を見ると午前1時になろうとしていた。
神崎は無事帰ることができたろうか…
美紅は余計な心配とわかっていつつも、
つい今しがた別れたばかりの彼の事が気になった。
私は酔いに任せてあんな事を…
激しく狂おしい感覚が再び脳裏をかすめる…。
彼だろうが誰でもよかったのかもしれない…
ただセックスしたかっただけだったのか…
美紅はそれ以上考えることをやめた。考える程、意識しすぎて自然に接することが出来なくなる…。
いや、既にもう出来なくなりそうな予感がするのだった。
コートとバッグを自室に置くと、美紅はシャワーへと向かった。
神崎と抱き合い触れた上着…神崎がめくり上げたスカート
そして下着…と順番に衣服を脱いで、美紅は生まれたままの姿となり、
風呂でシャワーを浴び始める…。
神崎と触れ合った唇、頬、胸、下腹部…と美紅は手をなぞっていった…。
このカラダ…達也ではなく神崎のものになった…私…
身体の芯まで彼のものが貫いた…熱くて硬い彼のもの…
夢だったのだろうか。美紅は思った。
久しくなかったあの感覚を、この日の美紅は忘れることができなかった。
達也とも感じたことのないあの感覚は、もしかするとやましい事をしたという上に成り立ったのかもしれない。
それを情事と呼ぶのなら、情事とはなんと危険な秘め事であるだろうか…
シャワーで余韻に浸った美紅は、鏡の前で全身を映して見た…
このカラダ…一度肌を重ねた…私は次も望んでしまうのだろうか?
美紅はやはり女でいたい、と思うのだった…。
タオルで身体を拭き、パジャマ着替えた美紅は、
酔いと疲れとでそのままベッドへ倒れ込み眠りについた…。

カチャ…
美紅が帰って来たのだろうか?
達也はふと目が覚めた。
1時か…こんな時間まで…。
そう、達也は目を覚ましていた。
美紅のシャワーを浴びている間もずっと…。
いつもより長いシャワーじゃないか…?
飲み会で何かあったのか…何となく達也の頭に美紅を疑う気持ちがよぎる。
ひょっとして…。
いや、疑うのはよそう。
朝にそれとなく聞けばいいだけだ…オレも疑い深くなったもんだ…。
夫婦といえども、美紅も仕事ではベテランとして色々あるのだろうから…。
達也は一旦疑いの気持ちを打ち消して、再び眠りに落ちたのだった。

このウラログへのコメント

  • けろ 2015年01月10日 06:55

    次のセックスシーンが待ち遠しいです。(^^;読みながらついついちんちんに手が行きそう。

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