趣味は読書、屁理屈にもならない

うろ覚えだが、チャールズ・ダーウィンは、蚊さえも殺さなかったと言う。
しかしかつて、高校の生物の最初の授業で、教師は、僕らが森に一歩足を踏み入れたら、それだけで何匹かの虫が死んでいると話した。
都会にも、蟻くらいはいる。無事故無違反で、犬猫さえ轢いたことがない優良ドライバーだと自負していても、蟻を轢いたり、フロントガラスにぶつかって死んでいく羽虫はどうにもならない。
知らず知らずのうちに人は、何者かの命を奪っている。
女性で、ゴキブリは苦手でも、蚊なら手で、蠅なら殺虫剤で殺したことがあるだろう。
夏に、草むしりをしたこともあるだろう。
少し酔っているので、何だか分からなくなって来たが、僕らが雑草と言っているのも、ちゃんとした植物だし、生きている。ゴキブリ、蠅、蚊なども生きている。
生物が生きて行くには、最低限何かの命を、犠牲にせざる負えないのだ。
それは、善悪ではなく仕方ないことだが、頭の片隅に置いておいても良いかもしれない。