次は巨人にぶつけて～

満身創痍の阪神・西岡が１本塁打４打点　「久々に活躍した気分」

産経新聞7月11日(木)8時17分配信
満身創痍の阪神・西岡が１本塁打４打点　「久々に活躍した気分」

３回、安打を放つ阪神・西岡剛＝沖縄セルラースタジアム那覇（撮影・白鳥恵）（写真：産経新聞）

　（セ・リーグ、阪神６－１中日、９回戦、阪神５勝４敗、１０日、那覇）傷だらけでも、千両役者ぶりは薄れていない。今季３度目の５連勝で、最多タイの貯金「１３」に到達した阪神。３安打１本塁打４打点と西岡が縦横無尽に暴れ回り、「なんか、久々に活躍したという気分」とおどけた。

　２点リードの六回に３号３ランを右翼にたたき込めば、八回にもだめ押しの遊撃強襲適時打。６月の月間打率は１割台に沈んだだけに、和田監督は「やっと（西岡）剛らしい打球が飛ぶようになった」と評価する。

　不振の一因となった左膝の不安に加えて、４日の巨人戦では風邪に似た症状を訴え、全体練習を回避した。６日の広島戦では先発メンバーを外れ、この日も九回の守備からベンチに退いた。

　だが、水谷チーフ打撃コーチが「あいつは切り替えが早い」というように、思うさまに動かぬ体でも、前向きな闘争心だけは失っていなかった。

　お立ち台では、２失策後に先制打で汚名返上した坂を呼び、「今日は坂君が本当のヒーロー。たたえてください」とファンに訴えた。この気配りが、阪神の力になっている。（坂井朝彦）