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きびすをかえし・・・

2008年03月15日 00:12

きびすをかえし・・・

十数年の歳月をかけ
ゆったりと
確実に
滅んできたのだから
故のないことではあるまい

防ぎようにも防げず
まもろうとしても
くずぐずとくずれ
形を成そうとしない

腐ったわけでもないし
朽ちたわけでもない
ひび割れたわけでもないし
破壊されたわけでもない

どうよぶのが
もっともふさわしいのだろう?

あるいはそれは、
自壊、という言葉が
もっともふさわしいのではないだろうか?

最初は向き合っていたはずだ
だから始まったこともある。
当たり前なのだけれど。

やがてその
目と目が、
ゆっくりと反れ
体の軸は
右に
左に、回転を始め
やがて180度
回り終わると、
ぴったりと
背中合わせになっている

そこには
恋を喪うときの
生爪をはがすような
あるいは血管を引きちぎるような
惨い痛みはどこにもなく、
かみそりが触れたような
鋭い熱さだけがあって
さてここから、
何が始まるのか?

お金さえ、あれば
そう、心底思う
お金さえあるなら
なにもかも、うまくいく。
なんだってできる。
なんだって、はじめられるのだ
それはお互いにとって
幸福なことであろう、とも。

あげつらうなら
軽侮と軽蔑と、
哀しいほどの無関心
憎みあうことさえなく
もはや主を失った
蝉の抜け殻

あるいはそれを
夢をおくべき場所に
おいてみるなら
いかにもおさまりというものがいい。

独りで生きる
独りでしか生きられない
それが、いちばん、いい。

血はたとえ
どこまで連なっていようとも
たった独りで
生きて行きたいのだ

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