其の六拾六 恋唄

漆黒の闇に身を投じてる





すげえ落ち着く

周りを物静かな空気感が取り巻く

自然界に飲み込まれてるというよりは

自然界と一体化してるという感覚

同じ気持ちを誰かと共にしたい

出来る事ならば

共感できる貴方とこの空間を共有したい

二人で寝そべって手を繋いで





漆黒の闇に包まれる





遥か彼方の空が手に取れるぐらい近くなった時

あるのは俺と貴方とこの空間だけ

ﾛﾏﾝﾁｯｸに星座の一つや二つ言えたらな

ﾑｰﾄﾞの一つや二つ簡単に作れたらな

ﾛﾏﾝﾁｯｸな男じゃなくてごめんね

ﾑｰﾄﾞを作れる男じゃなくてごめんね

でも貴方への想いは確かです

違う空間を共有出来たなら

迷わず貴方を抱き締めてしまうだろう

貴方の存在があって俺の存在に意味がある





漆黒の闇に映える





この空間でふたりが特別な存在であるなら

自然界が俺達に飲み込まれたんだね

将来的に存在がひとつ増えたなら

ふたりの間にその存在を挟んでまた寝そべりたい

この想いよ

いつか届けと願う

精一杯の恋唄