其の六拾弐 電動

『そう言えば､今日はｴﾛﾈﾀなしの日だっけ?』

｢ん?そういう決まり事あったの?｣

『ないよね?俺さｰ今思い付いた事あってさｰ』

｢それ聞かなきゃﾀﾞﾒ?何か嫌な予感がするんだけど｣

『うん､ﾀﾞﾒｰ!あれ持ってきた?ﾛｰﾀｰとか』

｢持ってきてるけど何?ちょっと止めてよね｣

『うん､止めない!ﾄｲﾚでﾛｰﾀｰ入れてきてよ』

｢はい?｣

『昼から少しｱﾙｺｰﾙ入ってこの天気だよ?

気持ち良くない?だからもっと気持ち良くならない?』

｢なりたくない訳じゃないけど､後で良くない?｣

『うん､良くない!はい行って入れてきて』

｢でた､強引!｣



『ちゃんと入れてきた?簡単に入ったでしょ?』

｢う...普通には入ったけどさ...｣

『だって､いつもすぐ濡れちゃうもんね～ｴﾛいから』

｢そこは否定できないけどさ...｣

『ｽｲｯﾁは?』

｢まだだけど?｣

『おいおｰい､まだかよ～じゃあ､とりあえず弱めで』

｢ここで?｣

『うん､ここで!ﾊﾟﾝﾂに引っ掛けてあるでしょ?』

｢ｽｲｯﾁ入れるのはｷﾂくない?｣

『うん､ｷﾂくない!大丈夫!ｳﾞｨ～～～ﾝて』

｢うわっ...これﾔﾊﾞいかも...｣

『うん､大丈夫でしょ!じゃあ､行こうか?』

｢ちょっと､どこ行くの?｣

『え?内緒』

｢ねえ?やっぱりｽｲｯﾁ入れてるの無理だよ...｣

『ｽｶｰﾄ捲り上げて抜けるならいいよ?』

｢ここで?人だらけじゃん!絶対無理!｣

『うん､そのまま入れとけば大丈夫じゃない?』

｢...大丈夫じゃない...｣



『こんな早くからだとｾｯｸｽする為に会ってるみたい』

｢意地悪するからでしょ?｣

『俺が?』

｢他にいないでしょ?｣

『まぁいいや､そのｿﾌｧでお尻こっち向けてよ』

｢...｣

『あらら､どうしたのこれ?ﾊﾟﾝﾂ冷たくなってる』

｢...どうしたのて...｣

『意地悪とか言って感じてたじゃん?虚ろだったじゃん?』

『すれ違う人に入れてるのﾊﾞﾚてるのかもて思った?』

『しょうがねえな､抜いてやるよ』

｢...抜くだけにして!そこに押し当てないで!｣

｢やｰちょっとぉ!強くしないで!やｰもぅっ!｣

｢やｰ!...だめｰっ!｣