風力発電もインフレの波にのまれるか

世界の風力発電設備計画がどんどん中止を余儀なくされている。
ここの所のインフレによる資材高騰、人件費の高騰を受けて、予算オーバーの案件
がどんどん出て来来ている様だ。
特に風力発電先進地域のオランダ、デンマークは無論、スペインやスウェーデンでも発電計画が
とん挫している。EUの再生エネ比率目標は、2030年までに42.5%を目指している。
中国の安価な部品（例えば主要部材の風力タービン）を使う手もあるが、中国製EV
に見られるように不公正な貿易慣習（代表的なのは補助金）まで踏み込んで調査しているから
当面中国製品を利用出来ない。大型案件などには痛いが欧州委員会の意向には逆らえないだろう。
だが中国や日本は風力発電計画がどんどん出て来ている。
ただ日本はEUより後からインフレが起きており、現在は値上げが進行中であろうから
これからＥＵと同じく、開発中止なんて案件が続々と出て来る事も十分考えられる。
元々日本は風力発電技術が弱いから、ここで部材コストが上がって来ると
損益分岐点が上がり、事業計画がとん挫する事なんて事態にならない様にしてもらいたいものである。
日本にはEUには事業形態が無い総合商社という強い味方があるではないか。
総合商社をもっと活用するべきですよ。