所得税減税ってバカな事としか思えない

岸田内閣は、期限付きだが所得税減税を行おうとしているが、
そんな余裕など日本にあるわけないのである。
財源が決まっていない防衛費や少子化対策、グリーン投資にも膨大なお金が掛かる。
そのような極めて重要な案件にまず税収の増えた分を充てるのが本筋であろう。
選挙対策や国民受けを狙ったような今回の所得減税など止めた方が良い。
確かに賃金の伸びは物価高に追いついていない。皆苦しいのは明らかである。
目の前の苦しみを少しでも和らげる方策は別に間違っているわけでもない。
だがこの国の先行きを考えるならば、増えた分の税収を国防費や少子化対策、グリーン投資という国の大戦略に回すべきなのである。
もっと先を見るならば、日本に取って本当にお金を掛けるべき所は何かをもっと考えなくてはいけない。
所得減税っていうのは、所得税を払っている人のための対策であって、所得税を払っていない
年金暮らしの人、極めて低収入の人は対象にならないから不公平という論点も有りますね。
年金暮らしの人はほとんど支給額は上がっていませんから生活は貯蓄をどんどん切り崩して
いるわけで、そういう方々へはどう対処するのかも問われますね。