一年越しの関係④

スワッピング等のプレイなら、今までに幾度となく経験しているのに…
触ってすらいないプレイに、ここまで興奮するとは思ってもいなかった。

…いや、本心では気付いていたのに、無意識に抑圧していた「見られる」事への興奮。
SWや乱交等、女性中心で行われるプレイに伴って自身の裸体を晒すのではなく、
この女性は私の自慰を凝視している。

この興奮は、異質なものでした。

ついに私は、脚に絡んでいるズボンや下着を脱ぎ捨ててしまい、
彼女はパートナーにバイブを挿入され…

お互いの行為がエスカレートしていったその時、状況を察知した他の客がカップルの近くに寄って来た。

それに気付いたパートナーの男性が手を引っ込め、彼女は服の乱れを正してしまった。

我にかえった私も慌てて下半身を隠すものの、完全に脱いでしまった下着やズボンは隣の座席で裏返っているので、
モソモソと下着の向きを確認しながら、陶酔の一時を邪魔した奴に腹を立てる。

しかし、よく考えてみれば、このカップルは私だけをプレイの相手として認めたのだ…
…恐らく。

そしてこの後、この妙な優越感は確信へと変わる。

～まだ続く