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成程話:「魔法の言葉」とは
2015年12月18日 09:45
心理カウンセラー、中島輝氏のこころに響く言葉
《もし私があなたの立場だったら、私もきっと同じことをしたでしょう》
これは、私がカウンセリングでクライアントによくかける言葉です。
とても優秀なのに、一人で思い悩むところがあって、何度も自殺を図ってしまうクライアントにその言葉をかけた瞬間、彼は張り詰めていた緊張の糸がふっとほぐれて、わっと泣き出し、その直後に大きな安心感を得ました。
それは、「自分の不完全さ」を認められたことによる、人間としてごく自然な反応です。
この言葉は、アメリカを代表する心理療法家、カール・ロジャーズの「魔法の言葉」とも言われています。
相手の言葉を聞いて、聞いて、聞き続けて、最後にすべてを受け入れる。
これは自分自身にも有効な考え方です。
不完全な自分を受け入れるということです。
自分の中のどす黒い感情を認める。
そうした瞬間に、嫌われてもいいから、自分らしく生きようという勇気がわいてきます。
新しい自分が生まれます。
もし誰かに不満をもっていたら、その人も不完全だと気づくのです。
すると、その人の欠点もあまり気にならなくなると思います。
自分も不完全だし、相手も不完全なのだということです。
『負の感情を捨てる方法』朝日新聞出版
カール・ロジャースは、「カウンセラーは正そうとする前に、相手と寄り添わないといけない」と、カウンセラーの卵たちによく語っていたという。
寄り添うとは、受容すること、不完全さも含めありのままの存在全部を受け入れること。
「あなたがいてくれてよかった」、と。
話を聞いてもらっても、まだ話たりないときに、途中で意見を言われると「カチン」ときたり、不満が残る。
受容は、すべて話を聞いてもらえた、という相手に信頼感や安心感を感じられるようになってから、はじめてうまれる。
そして、その受容の最高の言葉が、「もし私があなたの立場だったら、私もきっと同じことをしたでしょう」。
人と人との信頼関係を築くのに、相手を受容し、共感することほど大事なことはありません。
ロジャーズの「魔法の言葉」は心に響きますね(^^)
このウラログへのコメント
うん。
きっとそうなんでしょうね。。。。。
克己さん:私も愚痴の聞き方はほぼそんな感じです。たまに何かきかれたりするから話もちゃんとある程度は聞くけれど。
ゆうき2さん:相手の心に添うって話しをきく中で大事なことですよね(^^)
★alさん:話をきいてくれる人いるかもしれませんよ~。多分同様に自分も相手の話を聞くことになりそうですが(^^)
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