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6th Haneda Part 10

2005年04月08日 01:46


音楽は、依然モダンジャズだが息苦しいものに変わっていた。
お互いに舐めあうかたちのまま、また寝入ってしまったようだ。
まどろみから目を覚ますと卑猥そのものの光景が広がっている。
だが、激しい交わりが続いたせいだろうか
性欲よりも食欲を感じた。
無理もない。午前の羽田であってから
新横浜に移動して、ひたすら抱き合い、せめぎ合うだけだった。
「出よう。おなかすいたろ?」
「ええ、でもどこに、行くの。」
「謎の女性にふさわしく、出会ったところ。」
あわただしく身支度をして、
激戦の跡もなまなましい部屋を出ると再び羽田に向かう。
お互いに無言。
流れる町の景色を見つめるだけで視線の交錯すらない。
女に出会ってはじめに部屋を取ろうとしたTホテル
車をつけたのはちょうど日付が替わる頃だった。
部屋に入る前に最上階のラウンジにあがり晩い夕食をとる。
滑走路を見渡せるこのラウンジ
当時は数少なかったデートスポットだが
フライトが終わったクローズ寸前の時間では
さすがに客もまばらだった。
身繕いをすまして、端正な姿に戻った女の
あか抜けたしぐさに、ボーイの視線があからさまに注がれた。
席につき軽食を多めに頼むとうれしそうに笑う。
なのに、この期に及んでなお、身の上を語ろうとしない。
わかったことといえば、若い恋人との「別れ」という事実。
老練な上司とのただれた交わりの「日常」という推測。
そして確かなのは、一見清純そうなこの美しい女が
底なしに淫乱であるということ。
優雅、だが早い速度で皿が空になってゆく。
獣の交わりで消耗した体力を取り戻すかのようだ。
そして、デザートはねっとりとしたキス
横に並んだラウンジのシートで突然身体をねじり、首に手を回す。
無理な体勢なのでミニスカートがせりあがり
ガーターパンティがほとんど覗いてひどくいやらしい。
いかに客が少ないとはいえかなり大胆な行為だった。
新横浜であれだけの露出をしてはいたが
しょせんラブホテル
一応の格式を持つホテルラウンジとは違うはずだ。
不意うちの行為に、いささかあわてながら
「部屋に行こう。」とささやく。
明日の昼、出会った屋上展望台で別れるまでは
また、場所を変えての狂気の交わりが始まるのだ。
ドアを閉める。新横浜より遥かに上品で清潔だが味気のない部屋。
皮肉なことにBGMは面白みのないポップス
下品で卑猥ラブホテルの方が
洗練された音楽を備えているのがおかしかった。
もはや、てらいもためらいもない。
こちらはすべてを脱ぎ去り、
女はガーターストッキングをつけたままパンティをとりさる。
そして誘うように、ベッドにあがると湿ったパンティ
しゃぶりながら、脚を広げておまんこを見せつける。
「自分のしゃぶるなんて、こんなスケベなこと、
あなたが教えてくれた・・・ほら見て、もうぐちゃぐちゃ。」
確かにラビアがめくりあがり、
その奥から銀色の雫がほとばしり出ている。
その噴出にあわせるかのように、
ペニスがつき出し脈打ちを始める。
何度か吐精しているのに復活のテンポが早いのは
極端な美人の極端な痴態を見ているからだろう。
妖しい手招きに魅入られたかのようにベッドにあがると
パンティをくわえたままの口でフェラチオを始めた。
いきり立ったペニスを熱い口で覆い、
唾液潤滑油の代わりに注ぎ込み、
要所要所に、パンティの絹の柔らかい刺激を加える。
パンティをしゃぶりながらだからくぐもった発音だが
「おちんこがおいしい。おちんこがおいしい。」
呪文のようにくりかえしながらしゃぶり続ける。
そしてしゃぶりながら、自分の右手をおまんこにあてがい、
中指を深く刺して、かき回している。
やがて、オナニー指の動きが早くなり
胸を揉むこちらの手の動きも速くなると
「うぐっ」とうめきながら、また達してしまった。
ベッドカバーの上に愛液のシミが広がる。
女の口からパンティをうばい取って
その小さな、あわやかな布きれで、濡らしたおまんこを拭く。
それが刺激的な行為だったらしくて
拭いたとたんにのけぞって、のぼりつめる。
もはや、予測しない行為さえすれば、即座にイッてしまうようだった。
卑猥な序曲がこんな具合で始まり、すぐに楽章へと続いてゆく。

あぐらをかいてつき出したペニスに、舌なめずりしながら乗ってくる。
挿入して二・三回腰を突き上げただけでイく。

二丁のはさみのように身体を交叉させて脚を引っ張り合う。
「いい。」「いい。」と言いながら、すぐにイく。

雌犬の姿勢をとらせて後ろから襲う。
腰をピストンのように動かすと、噴き出しながらイく。

そのままこちらの身体を回して尻と尻を向かい合わせた形をとる。
無理に挿入した形のまま送り込むと、わめきながらイく。

仰向けに寝たこちらの顔にまたがって、おまんこをこする。
大量に垂らしながらイく。

まさに組んずほぐれつ、
時に指を使い、時に舌を使い、
ほとばしる愛液をすくっては乳房に塗りつけたりしているうちに
お互いの身体も顔もべとべとになってしまう。
完全に快楽の虜になっていた。
カーテンをあけて見せつけようなどという思考も
おとなのおもちゃを使ってプレイしようなどという発想もなかった。
この美女を歓喜させ、泣かせ、別世界に飛ばすことだけに集中していた。
それにこたえるかのように
白眼になりながら
おまんこおまんこ。」
「おちんこ、おちんこ。」
とさえずり、はてしなくイきまくった。
部屋にはフェロモンが立ちこめ
シーツは乱れに乱れ
愛液のシミがあちこちにできた。
シミの大きさから見ると、また漏らしていたのかも知れない。
挿入を続け、吐精しそうになると、動きを止める。
手で強く押して女の動きも止めさせる。
これを何度繰り返しただろうか。
時には不満そうにため息を漏らすが、
たいがいはこちらが止める前にイッているようだ。
イかせては続け、イかせては続け、をどのくらいくりかえしただろうか。
「ねえ、もうだめ。ちょうだい。
奥にかけて、おまんこのなかに。
大きいおちんこから白いの出してよう。」
そうはいってもマナーはあるから、
ぬれそぼったおまんこをなめながら、焦る手でコンドームを着ける。
「はやく、はやく、ちょうだーーい。奥にいい。おまんこにいい。」
とうにふたりともベッドを降りてしまっていた。
より深い結合を求めて、ベッドよりはるかに固い床の上で転がり続けていたのだ。
長いコンサートも最終楽章にさしかかる。
乱暴とも言える力で正常位挿入
ほとんど子宮を突いてしまう勢いだ。
「ああっ。ああっ。おまんこいい。」
だが・・・・
そこで、腰を突き上げてくるのを、手で押さえて止める。
挿入したまま、いっさいの動きを封じたのだ。
ささやきの、だが激しい会話が始まる。
「動かないで。じっとして。
そしてホラ、入っているものに意識を集中して。」
「うわ。すごい。おちんこがある。ある。」
「わかるよ。おまんこがひくついてる。出てくるよ。ジュース。」
こちらの下腹に熱いものが伝わり出す。
「ねえ、おまんこが熱いよ。熱いよう。」
少しも動かず抱き合っているだけなのに
不思議とどんどん高まり出す。
「ねえ、おちんこ大きいよ。固いよ。くるよお。」
「シー。」と言って唇をふさぎ、舌でぬるぬるの口をかき回す。
身体をつないだままの無言の行。
蠢いているのは、唾液を垂れ流す上の唇だけ。
蠢いているのは、愛液を垂れ流す下の唇だけ。
5分ほどそのままだっただろうか?
おまんこの引き込む力がさらに強くなる。
キスをやめると
「ねえ。イッていい?イッてもいい?
おまんこが熱い。」
「感じる?」
「すごいの。すごいの。死んじゃう。死んじゃいます。」
痙攣がめだって強くなり、愛液の量が増す。
それにつれて、こちらも我慢できなくなる。脈打ちが凄い。
「ねえ、イくよ。イク。イきます。うわっ。」
ヒクヒクと蠢いた。
「来てええ。来て。」
どくどくと吐いた。
精液と、愛液が大量に噴き出す瞬間の
めくるめく快感
「死ぬ。死にます。社長うううう。」
眼前に閃光が走り、光景が真っ白に焼き付いても
動かなかった。いや、動けなかった。
すさまじい快感が二人を襲った。
まだひくついているおまんこ
まだ脈打っているペニス
ようやくのろのろと身体を剥がし、
コンドームをつけたままのペニスを抜き取る。
どこに捨てようかとトラッシュボックスを探していると
こともあろうに、そのコンドームをうばいとり
中の精液を胸にふりかける。
そして、手のひらで塗りのばし、精液にまみれた指を
おいしそうにしゃぶり出す。
失神からよみがえってすぐ始めたこんな行為。
そのすさまじい淫乱さにそら恐ろしさすら感じた。
そして、行為の高まりでの一言。
「死にます。社長。」。
相次ぐ快感に、ついに言ってしまった一言なのだろう。
いま、精液をしゃぶっている女はそれを知ってか知らずか、
さらにその美しさを増している。

(続く)

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