その３

最後は去年のことなんですが、すごくすごく大好きな人ができたんです。
年下だったんですが、すごくしっかりしてるトコと、ワガママなトコと持ってて、年相応っていうか・・・自分が子供なのもすごくわかってて、頑張らなきゃって思ってる人でした。
年下なのに、いろんなことを教えられたって感じで、可愛いワガママは聞いて甘やかしてましたが、すごく尊敬もしてました。

同じバンドでしたが、それまでほとんど友達なんていない感じで、無口で、結構自分勝手なヤツだと思われてたみたいです。
私も、話したことなんて無かったのに、何故か「彼を誘おうよ！」と言い張り、ギター科でもないのにギターで入ってもらったんです。
すごく仲良くなって、まわりにも「付き合ってるの？」とか「あの人はケイちゃんがいないとダメだよね」とか思われるような関係になれたんです。
言いたいことも言い合えたし、ずっと一緒にいても疲れないし、話も続きました。

久しぶりに「告白したい」と思える人に出逢えたんです。
友達に後押しされ、初めて直接本人に、自分の口で伝えました。
絶対にバレてたと思ってたのに、すごくビックリされて・・・。
考えさせて欲しいって、きちんと言ってくれました。
好きになってくれたことは、すごく嬉しいからって。

で次の日、メールで呼び出されて会いました。
結果は「ゴメンナサイ」
前の彼女が忘れられなくて、その子にもう一度会うために、今は頑張ってるんだって。
振られて当然のことしちゃったから、ちゃんとした男になって会いに行きたいんだとか。
やっぱりショックでした。
振られたこともだけど、そんな風に特別な女の子が彼にいたってことが・・・。
羨ましかったです。
意外に恋愛については熱く語る彼でしたが、片想いが正直似合わなくて・・・。
そんな彼に、すごくすごく想われてるその子が、すごくすごく羨ましかったです。

でも、私と話してるのも楽しいって。
私のことＬＩＫＥの意味では好きだって言ってくれて・・・。
今までみたいに仲良くしてたいけど、私がすぐには無理だって言うのなら、いつまででも待つからって言ってくれて。
嬉しかったです。
そこにすがって、何とか振り向いてもらおうとか・・・正直全く思って無かったわけじゃないですが、彼が私のことを少しでも特別に思っててくれたのが嬉しくて・・・。
バンドも解散しちゃった時だったので、彼と新しくバンドを作ろうって話してたんですが、それもちゃんとやろうって。
「バンド頑張ろう!」って言ってくれて。
男の人としても大好きだったんですが、ボーカリストとしても大好きで、彼の後ろでドラム叩きたい！って思ってたので。

その後一週間くらいは、さすがにちょっとギクシャクしちゃったんですが、同じ授業の時に彼がいつものように私に突っ込んで来た瞬間から完全に戻れました。
また今までみたいに、楽しい関係に戻れたんだって思いました。

続きは、また次回☆