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不義密通

2012年01月27日 14:48

たいそうなコトバだな、不義は不倫か、

まともな夫婦であってもやることはやはり密通だろ。
この場合、他人に隠れてやるってコトか。夫婦は密通でも他人に隠れてコソコソやるってコトではないだろ。なら、不倫でもコソコソやらないで堂々とやればいいのか。

人のものを盗ればドロボーになる。人の女を盗るとドロボーになるのか。ドロボーなら女はモノでなければならないな。
男が所有している女、か。所有している男に伺いを立てれば、ドロボーにならないで済むな。

ま、そういう話になるな、
だから、殿が家臣に飽きた女をプレゼントする。そういうことは数かぎりなくあった。うんでありがたがってもらい受ける。
白河法皇は飽きた女を忠盛にくれてやった、うんで、祇園女御には清盛を身ごもっていた。将軍綱吉側用人柳沢吉保に飽きた女をなんぼでもくれてやったが、吉保も持て余した、もうけっこうです、なんだ、オレの女を飲めねいのか、いいえ、滅相もございません。

ま、女がモノであるとこういう話になる。

戦前までは、ご丁寧に姦通罪というモノがあった。まんこするのもイノチガケだ。このリスクがまた堪らないんだな。燃え上がる火にますます油を注ぐ。焼かれる男と女は喜んで往生する。


戦後、女はモノでなくなった。アメリカが承知しなかった。仕方がなく政府も渋々女をヒトとして認めた。
女は喜んだな、女がやっと女のものになったからだ。
ヒトのもならドロボー呼ばれもしようが、自分のモノならドロボーでない。女はもう男のモノでないからだ。

うんで、不義はなくなった。残ったのは密通だけだ。コソコソでなく堂々とやれば、これもなくなる。

かくて不義密通は、不倫の二文字になった。
時代が下ると文化さえになっている。これに遅れるとスイーツを食い損なう。

女は自分の女を何に使おうと勝手だ。ヒトにとやく言われる筋合いでない。できないものは食えないものの僻みにしか聞こえない。

表で仲むつまじい絵に描いたような家庭、裏で不倫が瀰漫している。全国津々裏に。


今は、不義密通で人を殺せなくなった、代わりに焼き付くようなジェラシーで心を殺すほかあるまい。

それでも癒やしを求めて不倫大往生の旅に出る。


オレか、不倫にもジェラシーにもならない、どうだ。

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