●退院日

入院費用もいっぱいかかり、もう大変。おまけに寒い！！文字通り、世間の風は冷たいねぇ。今日はYちゃん宅で、退院パーティーらしいけど、その前に仕事の打ち合わせ。面倒だから、病院の近所まで、先方に来てもらいました。・・・やれやれ、頑張って仕事しないとね。


Sちゃんがカイエンでお迎えに来ました。


『用意出来てるの？』
『あー、Tが昨日準備してくれてたよ』
『じゃあ、大丈夫だね』
『あ、金、払ってないよ』
『大丈夫、私とYさんで立替えとくから・・』
『高いらしいよ』
『知ってる。だから、立替えとくのよ』
『はぁ？俺、銀行行って来るよ』
『いいの！面倒臭いから！』
『俺、ちゃんと払うからね！』
『分かってるから・・』
『何でお前ら、俺のこと構いたがるの？』
『・・・あたたは、自分で思ってるほどちゃんとしてないのよ』
『んなわけないだろう！』
『お金だって、自分では錬金術師みたいだって思ってるでしょ』
『事実でしょ』
『ギャラリーに借金してるだけじゃない！』
『作品で返すからいいの！』
『そうやって、ギャラリーの言いなりで大変な仕事やらされるんじゃないの！』
『・・・・』
『私もYさんも、嫌なのよ。あなたがあなたらしくない仕事するの！』
『・・・・』
『私もYさんもあなたからいっぱい貰ったから・・』
『・・・あのさ、涙目で言うな』
『もう、泣けてきちゃう！』
『情けなくて・・か？』
『いろいろ！』


正直、SとYにはいつも感謝しています。ある程度、自由に、制作が出来るのは彼女だちのお陰だと分かってはいるのですが・・・