●定期入院11日目 折り返し点

抗ガン剤治療も5日目・・あと5日間。Yちゃん登場！



『どうなの？』
『まぁ、いつも通り』
『悪さ・・してない？』
『悪さ？・・たとえば？』
『病院抜け出すとか・・看護士さんに手出すとか・・』
『病院は抜け出したな』
『・・なにしてなの？』
『飲んでた』
『・・それだけ？』
『・・まぁ・・いろいろ』
『もう・・バカなんだから！良くならないでしょ！』
『治療の前だよ。ところでYちゃん、随分来なかったね』
『Tちゃんが来てくれてたでしょ』
『ああ。ほぼ、毎日』
『ずーと、Tちゃん連絡はくれてたのよ』
『へー。Sちゃんにも？』
『そう。多分、Kちゃんにも』
『あいつ、何考えてるのかなぁ？』
『Tちゃん、そう言う子じゃない』
『あと10日位かな』
『退院して来たら・・飲もうね』
『Yちゃんの手料理、食べたいな』
『・・・前みたいに心肺停止とかしないでよ』
『大丈夫・・だと思うよ』



Yちゃんは、看護士さん達に、さり気なくお土産持って来たり、M先生とも連絡をとっているようだし、Tちゃんも食事とかに誘ってねぎらったり・・・陰で、いろいろやってくれています。金銭的にも、SとYが結構出してくれているし・・だから、個室に居れるわけで・・頼りになるねぇ。



ちなみに・・M先生、患者にハッキリ言い過ぎだろう・・との御意見いくつか戴きましたが・・M先生と私、かなり仲良しで、プライベートで飲みに行ったり・・つまり、あれは、本心と嘆きと悔しさの入り交じった、結構、誠実なやり取りだったんですよ。・・少なくとも、M先生、冷たい人ではありません。むしろ、熱い男です。