【妹ラブ学園祭編】ジャンプ！！

「自習」
黒板にはその二字だけがあった。そのコマの担当教師が急病で休んだそうだ。自習と言えば段取りをしてあるものだが、急病なのでそれもない。暇を持て余したクラスは学園祭準備をしたり、学園祭話題のプチ会議状態になった。
それに我関せずとアンニュイなしぐさで、僕は窓から校庭を見ていた。

妹のクラスが体育の授業でハイジャンプをしていた。
たったったった……
ぴょんっ
どさっ
からんからん。
なんてことない光景だが、なんだかなまめかしく見えるのは、秋色の魔法なのだろうか。
いよいよ妹の番である。
妹のからだは綺麗に曲線を描いて、なまめかしい身体をのけぞらせて、クリアした。
着地の瞬間に目が合ったみたいでときめいた。
「もう、手伝ってよぉ」
いいんちょが何か言ってるが我関せず。というか本当に意識になかった。僕は妹のハイジャンプに見とれていたのである。

そのまま放課後までぼ～っとアンニュイな視線を校庭に向けてた。
「青春だねぇ～」
掃除当番に微笑ましく指摘されたが、なんも動けなかった。

続く！

今日はブルマ～なお話でしたっ。