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「彼女が好きなものは」レビュー☆

2022年05月23日 01:24

「彼女が好きなものは」レビュー☆

山田杏奈、神尾楓珠主演他。【ゲイ】と【腐女子】から「私」と「あなた」へ。分かり合えない2人が見つけた「好き」の形。高校生安藤純(神尾楓珠)は自分がゲイであることを隠している。ある日、書店クラスメイト三浦紗枝(山田杏奈)が、男性同士の恋愛テーマにした、いわゆるBLマンガを購入しているところに遭遇。BL好きを隠している紗枝から「誰にも言わないで」と口止めされ、そこから2人は急接近。しばらくして、純は紗枝から告白される。「自分も“ふつう”に女性と付き合い、“ふつう”の人生を歩めるのではないか?」。一縷の望みをかけ、純は紗枝の告白を受け入れ、付き合うことになったのだが・・・。世間にはびこる“ふつう”という価値観自分らしさとの狭間で葛藤する純と、その苦悩を知らずに恋をする紗枝の姿を通して、人と人が分かり合うことの困難とその先にある希望を描いた珠玉の物語。

6/10点!!原作、ドラマ版は未見です。映画版なので純と紗枝の惹かれ合っていく過程が足りないかなと感じましたが、神尾くんの病院での芝居と山田杏奈の壇上での芝居が神懸っていて、二人の十代ゆえの真剣さが伝わってきました。生まれた時から皆が普通に手に入れていて、自分も欲しいものが手に入る可能性すら1mmもないって、乗り越えるまでは物凄い絶望するだろうし、悩みます。そういう悩みに限って人生かかってるからおいそれと気軽に相談出来る悩みじゃなかったりするし・・・。十代だからこそ真正面から向き合い真正面から苦しむことに逃げていない作品だと思います。あとは、学校のクラスという単位で自分の性対象を大っぴらに話し合うことに凄い違和感と気持ち悪さを感じました。日本、何してくれてるんだよってゆう。自分の性は言いたかったら言えばいいけど、それで人を不快にさせるなら違うと思うし、言いたくなかったら勿論言う必要ないわけで。それを特に親しいわけでもないクラスで話さなきゃいけないってもう気持ち悪すぎる、無理。好きな体位を一人ずつ発表するくらい気持ち悪いです。紗枝の神様腐女子説は、生殖活動故の愛の苦しみは魅力的だけど、生殖活動以外の愛もあった方がもっと素敵と神様が思ったんじゃないかな。愛って苦しいものだけど、禁断の果実だなーとあらためて思ったり。2021年公開。

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