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「はちどり」レビュー☆

2022年05月02日 01:01

「はちどり」レビュー☆

パク・ジア主演他。この世界が、気になった。1994年、ソウル。家族と集合住宅で暮らす14歳のウニ(パク・ジア)は、学校に馴染めず、別の学校に通う親友と遊んだり、男子学生や後輩女子とデートをしたりして過ごしていた。両親は小さな店を必死に切り盛りし、子供たちの心の動きと向き合う余裕がない。ウニは、自分に無関心な大人に囲まれ、孤独な想いを抱えていた。ある日、通っていた漢文塾に女性教師のヨンジ(キム・セビョク)がやってくる。ウニは、自分の話に耳を傾けてくれるヨンジに次第に心を開いていく。ヨンジは、ウニにとって初めて自分の人生を気にかけてくれる大人だった。ある朝、ソンス大橋崩落の知らせが入る。それは、いつも姉が乗るバスを通過する時間帯だった。ほどなくして、ウニのもとにヨンジから一通の手紙と小包が届く・・・。世界の映画祭で50冠、韓国で慰霊に大ヒットを遂げた、キム・ボラ監督長編デビュー作。

5/10点!!「今、私たちの学校は・・・」からパク・ジア目当てで鑑賞。空気の映画。この頃の女性目線での韓国の閉そく感だったり、瑞々しいけれど泡のように儚い青春の一瞬だったりが流れるように描かれています。ウニの日常は男の子キスしたり万引きしたり、それこそ「こんなことがあった!」と大騒ぎするようなことばかりだけど、本作にそんなウニの気持ちに向き合う余裕のある人物はヨンジ先生が現れるまで誰もいなくて、日々悩んだり色々起こったことを誰にも言えないって家族がいても一緒に帰る子がいても、物凄い孤独感に苛まれそうです。ウニは成長期の子どもだから何とか順応しようと振舞っているけれど、色々人生を知ってしまった大人がウニのような立場に追い込まれたら、それこそ絶望ものかも知れない。「心の中までわかる人は何人いるか?」という質問があったけれど、家族だって何考えてるかわからないし、腹割って話しても理解し合えなかったりする。それでも家族だから大切なのは変わらないけれど、分かり合えないのは、子どもにとっては自分が安心できるホームがないのと同じで、新たなホームを自分で開拓できる年齢になるまでキツイだろうなと思いながら観ていました。しかも、ウニがホーム開拓しかけても、それらはことごとくウニの手元から滑り落ちていってしまうし・・・。それが人生、人生って険しいな(>_<) 14歳にして人生のすべてが凝縮したようなお話でした。2020年公開。

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