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「パフューム ある人殺しの物語」レビュー☆

2021年01月05日 01:27

「パフューム ある人殺しの物語」レビュー☆

ベン・ウィショー主演他。それは、昨日まで人だったもの。舞台は18世紀パリ。悪臭立ちこめる魚市場で一人の子供が産み捨てられる。名をジャン=ヴァチスト・グルヌイユ。親の愛すら知らぬ彼に神が唯一与えたのは、あらゆるものを嗅ぎ分ける驚異的な嗅覚だった。一切の体臭を持たない特異な体質と、その嗅覚による奇行から周囲に疎まれ続けるグルヌイユ。ある時、街で偶然出会った女の芳しい体臭に取り憑かれてしまった彼は、その香りを手に入れるために調香師となり、日々香水造りに没頭してゆく。非凡な才能から生み出される数々の香水は、瞬く間に人々を魅了するが、それは彼の求める香りではなかった。やがて、パリを震撼させる連続殺人が発生する。被害者はすべて若い娘で、髪を刈り落された全裸死体で発見される・・・。「その香りが欲しい」―犯罪史上最も純粋な動機が彼を狂気へと駆り立て、そして物語は、かつて誰も目にしたことのない驚愕の結末へと向かってゆく―。本年度アカデミー賞最有力!「羊たちの沈黙」を凌ぐ禁断の衝撃作。

9/10点!!ベン・ウィショーがほとんど台詞なしで黒く濡れた瞳で語りまくる古典文学みたいなお話。フランスの有名な死刑執行人一族サンソン家のジャン・バチストと同じ名前なのは偶然なのだろうか?グルヌイユは実体を持たない、香りのハンターそのもので、根っからのハンターに誰も道徳観を教えなかったのが、運の尽き。バルディーニ(ダスティ・ホフマン)が香りだけでなく、道徳観を教えれば良かったですね。そうすればサイコパスではなく、罪悪感のある殺人者になれたかも。最後、果物の香りで赤毛の少女の香りに引き戻され、生の香りに勝るものはないと愛の破片に触れて、涙を流したのではないのだろうか?作りたいものを作り出したことで精魂尽きてしまったのだろうか?私は前者なのかな?と感じましたが・・・。でも、ずっと香り以外の何にも確信を持てずにオドオドしていたグルヌイユが死刑台でいきなり、ジャジャーンと自信たっぷりに香りを振りまき、それに対する市民の反応は、ちょっとコントかと思ってしまいました(^^;) まさに伝説の男。しかし、誰もが天国に上るようで我を失い、後には二日酔いって、それドラッグじゃん!ってツッコミが・・・(爆)ベン・ウィショーのすべてに魅了された2時間半でした。2007年公開。

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