「マナー」を守りて「変人」となる。　その２

第２回です。
もし、前回を未読の方がおられましたら、
できれば先に前回分に目を通して頂けると、有り難いです。

で。
前回から引き続き、電車内のマナーについて。
今回はカサ。雨傘です。

何が問題かというと。
腕に引っかけて、ブラブラさせてる奴！　引っかけ場所を調節して、
自分自身にだけは当たらないようにしてるけど、
周囲の人には当たりまくりだっっ！

イヤですねえ、これも。
自分さえ良ければ、他人の迷惑なんか知ったことか、という態度。
私、大っ嫌いですそういうの。

特に、座席の前に立ってこれをやられると、座ってる人の膝や太ももに
当たりまくり。私はそれをやられた時は、無言でカサを蹴って
（足で押して）相手にカサを押し付けてます。
そうすれば大抵、カサをちゃんと持つか、逃げるか、になります。

コレについては、口で注意する気にはなりません。
「イヤホンから音漏れシャカシャカ」は、自分では音量を落として
外に漏れないようにしてるつもりだったけど、予想外に漏れていた、
ごめんなさい、もっと落とします……というのが通用します、が。

「腕に引っかけてブラブラ」は、「つもり」もクソもないですからね。
その体勢をした時点で、周囲の迷惑を考えていない。
最初からそういう思考の相手に、注意なんかしても。ねえ。

カサはきちんと柄を握って、先端を地面につけて固定して、
周囲の人に当たらない位置に立てろってんです。
そうしてれば、こっちも濡れないし、押し返しもしません。

で。
そういう人が、なぜそういうことをしてるかというと。
片手で吊り輪を持ち、もう片手でゲームなどをして、
両手が塞がってて、だからカサは腕にひっかけている、と。

つまり。
他人を濡らしてでも、ゲーム（だかメールだか知りませんが）をしたいと。
他人の迷惑より自分の娯楽。そういうわけです。……ぶん殴りたいですな。

これが、私だったら。
私の場合はゲームではなく、読書になりますが。片手で吊り輪を持ち、
もう片手で本を持って、両手が塞がったら、脚を使ってます。

そう。
右脚と左脚で、太腿からスネから全部使って、
カサを挟み込みます。柄はベルトや、肩掛けカバンに引っかけるとかして。
これなら、周囲の人にぶつかって濡らすことは絶対にありません。
濡れるのは自分の脚だけ。

いわば。
自分を犠牲にすることで、他人を濡らさないようにと。
配慮してるわけです。

これこそ！
私、自分以外で、こんなことしてる人は見たことありません。
（脚を濡らしたくない時は、本を諦めてカサの柄を握ります）

普通の人であれば。
腕にひっかけてブラブラさせて周囲に迷惑を振りまいているか、
ちゃんと手で握って固定して周囲に迷惑をかけてないか、の二択です。
あと壁際だったら、壁に立てかけてるというのもありますが。

どーです。
今回はきっちり、「マナーを守った結果として変人になった」を
実現してると思います。うんうん。看板に偽りなし。

だからどーしたと言われても困りますが。


ま、ともあれ。
前回、レベル１では、私はじっと耐えてました。
今回、レベル２では、私は「やられた場合、反撃する」というスタイルでした。
次回、レベル３では、私の方から積極的に動きます。

乞うご期待！


☆☆言っときますが☆☆
「腕に引っかけてるけど周囲に当ててない」は却下ですよ。
電車ってのは揺れてるんですから、自分がゲームに熱中してる間の、
いつの瞬間に、どのように揺れて当たってるかわかりません。
当たったその瞬間に、気付ける保証がありません。

カサそのものが接触せずとも、ちょっと傾いた時、揺れた時に、
先端から雫が垂れる（前に座ってる人の太ももに）、
雫が振られた拍子に飛んでいく（前に座ってる人の胴に）、
なんてことだってあり得ますし。

脚に挟み込んでいれば、そこから外れない限り、
揺れるも飛ぶも物理的に不可能ですが。

また、結果として当たらずじまいだとしても、揺れている限り、
「あ、今、ギリギリ当たらなかった。危なかった……あ、また、掠めた！」
なんていう時間を、延々と相手に「押し付けてる」のは事実ですからね。