「老いの実感」と「ピンピンコロリ」

2014.5.29のログで、「老いの実感」について具体的にお話ししました。
今回は、もうちょっと感覚的な話と……人生の終末についてです。

まず「老いの実感」ですが。
これは本当に、１０代の頃からずーっと筋トレを続けてると、
よ～くわかるんですよ。ああ、体力の下り坂だなぁ、老いたなぁ、と。

腹筋とか、スクワットとか、腕立てとか。
そういったものの、できる回数の上限がダウンしてくるんですが、
それだけではありません。

若い頃なら。
体力が１０ある場合、１０使い切っても、一晩寝れば全快して
１０に戻り、また１０の体力を消費するトレーニングができたんです。
毎日毎日、それを繰り返せたんです。

が、今は。
そもそも体力が、満タンでも７ぐらいにダウンしてます。
で、その７を使い切ったら、一晩寝ても全快しません。６か５です。
そこに７のトレーニングをしたら、マイナスになって一気に体調不良へと。

だから。
体力が７になった上で、トレーニングの量は
７を使い切らない程度でないとダメ。
つまり、可能なトレーニング量は６や５ぐらいであり、且つ、
週に２日ぐらいは休養日を挟まねばならんという有様。

毎日毎日、１０できてた頃を思うと、ツラいです。
（本格的なスポーツ医学的には、完全に毎日ってのは良くないそうですが）

一日あたりの量を減らし、楽なものにすれば、そりゃ毎日も可能でしょうが。
せっかく長年鍛え上げて到達した指立て伏せなどの回数は、できる限り
落としたくなくて。それでこういうことに。

老いたなぁ私、と。うぅ。

しかぁし！
中年には中年の、そして老年には老年の、
「厳しく効果的なトレーニング」
というものが、きちんとあります！　やれば鍛えられ、サボれば衰えます！

実際！
６０歳になってボディビルの大会に出てる人もいます！
８０歳になって毎日欠かさずジョギングしてる人もいます！
１００歳になってゴルフのコースを元気に回ってる人もいます！

なので。
衰えたなら、衰えた体に合わせたトレーニングを、きっちり続ける。
これが大切です。「歳だからもうやめる」は言い訳になりません。
歳相応のを、やればいいだけ。　

で。
目指すは、「ピンピンコロリ」。高齢になっても、寝たきりにはならず、
心臓が寿命を迎えて停止するその日まで、肉体を元気に保つこと。
食事や入浴や排泄、買い物や料理なんかを全部自分でできる、
そんな筋肉や骨や神経を、死ぬ当日まで保ち続けること。

これは。
自分自身の尊厳を守ること（オムツ交換されたくないですよね）と、
周囲の人たち（家族に限りません）に介護負担をかけないこと、
という、非常に大きな意義のあることです。

しかし。
漫然と生きてたら、「心臓はまだ動いてるけど、筋肉はヨボヨボ」の
年月が長く続く、つまり寝たきりになってから延々と長生き、
なんてことになる恐れが多々あります。

だから。
鍛えるんです。心臓が動く限り、肉体も元気に動けるように。
また、肥満対策はイコール、脳血管性認知症の対策にもなります。
認知症もまた、自分の尊厳と周囲の介護負担にとって、
重大な問題ですからね。

寝たきりと同じく、「メシはまだかい」「さっき食べたでしょ」も、
経験せずに天寿を迎えたいものです……


今現在の、美容と健康の為に。
人生の終末期の、自分と周囲の為に。

私は。
歳をとって衰えても、衰えても、
体を鍛えることはやめません。続けます。
人生の最後の目標である、「ピンピンコロリ」を目指して。

（介護する側については、過去ログ「介護の極意～」をご参考に）


☆☆老いた、ダウンした、といっても☆☆
若い頃は、一日に腹筋の一種目だけを一気に２００回！　とか、
今思えばバカやってましたけどね。それで腰痛になったりとか。
今は、少しずついろんな種目をやって、
全身をバランスよく鍛えるようにしてます。

☆☆そして☆☆
もちろん、体を鍛えながら、創作も続けます。ちょいと矛盾しますが、
こちらは寝たきりになっても可能なものですから、寝たきりになっても
続けるつもりで。そう、「二度目のデビュー」を夢見て……

これぞ、文武両道！