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「きみはいい子」レビュー☆

2015年05月31日 23:45

「きみはいい子」レビュー☆

高良健吾尾野真千子 主演他。まじめで優柔不断で、問題に真正面から向き合えず肝心なところで一歩を踏み出すことができない新米小学校教師・岡野高良健吾)。近所のママ友たちとの表面的な付き合いの陰で自分の娘に手をあげ、自身も親に暴力を振るわれていた過去を持つ雅美(尾野真千子)。他人と会話をかわすのは、登下校の途中で挨拶してくれる名前も知らない小学生のみ、最近感じ始めた認知症の兆しにおびえる独居老人・あきこ(喜多道枝)。とあるひとつの街に暮らし、さまざまな局面で交差しながら生きているおとなと子どもたち。悩みや問題を抱え生きる彼らが、人と人とのつながりに光を見いだし小さな一歩を踏み出すまでの姿を、真摯にそして丁寧に映し出す再生と希望の物語。

4/10点!!冒頭から、尾野真千子演技に圧倒されました。怒りが、沸々沸き上がって、爆発してしまって、でも、殴る手も心も疲弊している様が、真に迫っていました。描写の仕方も、マンション廊下に吸い込まれていく様子が、孤独な二人きりの世界に戻らざるえない状況、二人が抱える恐怖、孤立感が、印象的に描かれていました。一気に物語が転がるのかと思いきや、そこからは、日常のループの描写が繰り返されて、淡々としているので、呉監督らしい寝てしまいそうな時間でした。日常の中で、僅かづつ前進していく様を描いていて、一見動けないでいるように見える雅美も、身体からヘルプ信号を出すことで前進している、そんな話でした。でも、これなら、映画じゃなくて、短編ドラマでもいいんじゃないかなと思いました。子どもの描き方は、是枝監督なんかと比べてしまうと、居心地の悪さが漂うぎこちなさがあり、気になりました。皆が、余裕がなくて、自分で一杯一杯の昨今で、誰かの信号に気付いて、行動することは本当に難しいけれど、大人の包容は、子どもにとって、必須で、子どもの温もりは、どんな大人の渇いた心にも、絶大なんだなということがわかる作品でした。2015年公開。

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