西原理恵子に憧れる

恨みシュランをたまたま読んでいて
大笑いしていたのである。
彼女のものを考える視点と
私の視点が近似値に位置している
から私も彼女の毒舌が自分の気持ちを
代弁してくれているように爽快なのである。

多分、女性に対して一種の固定概念に
囚われている男性には彼女の
言動はただの下品な女としか映らないだろう。

彼女はゲーセンのカジノで遊んでいる人間を尻子玉抜きと表現するがそこにいる人間に
魂を感じないから彼女はそういうのだ。
それなのに形だけ気取ってる、
そういう人間は彼女には馬鹿同然にしかみえないのだろう。

戦場カメラマンの鴨志田穣と意気投合したのは
本気で生きる彼の姿と人間の真の姿を追い続ける姿勢に魅力に感じたのだろう。
しかし鴨志田さんは現実を全身で受け止める
あまり、キャパを超えた部分を酒で薄めて
いたのだろう。それがアルコール依存症という
病気に繋がってしまったのだ。

離婚してから復縁のために
自ら隔離病棟に入り家族の元に
帰った鴨志田さん。
その時まで西原さんも愛とか家族の絆
なんてあるわけないだろと思っていたはずだと思う。それを覆す人間が現れたのは
大きなショックだったろうに思う。

鴨志田さんは亡くなったが
大きなものを残して行った。
彼女は人前では絶対泣かないし
弱音も吐かない、綺麗事もいわない
その強さが彼女の魅力なのだろうと思う。

私はこういう女性になりたいと
思うのであった。