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11th Kosugi Part 15

2016年09月08日 23:08

11th   Kosugi  Part  15

卒業までのひとときの間
まだ余り開発されていないだろう身体に
性の歓びを刻み込んで
素敵な「おんな」をつくりあげようと意気込んだ。
だがそれは全くの独りよがりにすぎなかった。

すでに「先生」という先人がいて
若い肢体にはまったくふさわしくない
とてつもなく淫乱女性にしてしまっていたからだ。
何回かの出会いをかさねるうちに
恥態はどんどんと加速していって
リードされるのは
むしろこっちになってしまったようだった。
この年頃にはめずらしく無理な背伸びも派手な言動もないし
格別な美人でもないのだが、
性器を濡らしだすと
何となく男好きする程度だったのが
突然、妖しい美しさをにじみだすほどに変貌する。
「先生たちじゃ、もうもの足りない。おじさんがいい。だけど…」
ホテルに向かう車の中で互いの性器をいたぶりながらの
このつぶやきは正直うれしかったが。
「だけど?」
卒業までなんでしょ?今日が最後でしょ?」
「そうだよ。」
「ねえ。してね。こわれるくらいに。」
返事の変わりに、ぐしょぬれの性器に指を刺して
いっそう力を加えて激しくかきまわす。
「うぐっ」という吐息とともに
手全体が濡れるほど愛液が噴き出す。
パンティをしゃぶりながら
濡れた指をしゃぶりながらの
狂おしい運転をどうにかこなしながら
紫と桃色の電飾看板が毒々しい門をくぐる。

駐車スペースで
パーキングブレーキをひいたとたんに
先ほどの路端の駐車場での行為が再開してしまう。
「ここで。ここでえ。」
シンプルブラウスボタンをはずす。
すでに硬くとがった乳首を曝すようにブラを取る。
腰の周りにずりあげられ巻きついてしまっていた
デニムミニスカートを引きずりおろし、
生足の付け根の濡れた性器を押し広げる。
一方、女の方はこちらに腰を浮かすことを要求し
ズボンブリーフを下げて
ペニスをむき出しにする。
脱ぎ捨てる時間が惜しいかのように
焦ったしぐさが交錯して
全裸以上に卑猥な身体が二つ
車内にうごめくことになる。
ラブホテル駐車場
わざと部屋に入る前にする淫行には
奇妙スリルがあった。
狂気に走るのを止めようとしない二人は
ともに「瞬間」を待っていたからだ。
贅肉だらけの醜悪な裸体
美しいカーブを描く肢体がのたくって
狭い車内に愛液と淫臭を漂わせだす。
「窓開けて。」
リクエスト
意味がわかっているから瞬時キーをオンにして
窓を全部おろしてしまった。
今度は女の口に
履いていたパンティを咥えさせながら
脚を広げて間歇泉のように
愛液を垂らす性器に唇を這わす。
舌を差し込まずにワギナの周りを
レロレロとゆっくりと舐め
時々クリトリスを吸いながら
根元に舌をちょんちょんと差し込む。
「うわあ。そこ。そこ。くるうう。」
パンティをしゃぶりながらだから
くぐもってはいたが
明らかに鋭い快感を伝え
もっと、もっとをせがむ声。
硬直と弛緩が入れ替わり
うっすらとかいた汗が
むき出しになった下腹部を伝わる。
こちらが責めているはずなのに、
なぜか襲われているような倒錯した感覚が訪れて
ぎゅっとつかまれた男性器硬度
極限にまで高まる。
突然、咥えていたパンティを取りさり
体を入れ替えて佇立の上に覆いかぶさると
ことさら卑猥な音を立てながら
クンニリングスを始める。
「大きいよ。大きいよ。」
「硬いよ。硬いよ。」
「これつっこんでええ。」
うわごとのようにつぶやきながら
憑かれたようにしゃぶり続ける。
時に立てる歯が瞬間の痛みとなるが
それすらも快感だ。
こうしてお互いが口を使い指を使い、
悲鳴と怒声を交わしながら
高みへ
高みへ
と登ってゆく。

そして、やっと、待った瞬間が来た。
隣に、ここを訪れたカップルの車が
横付けになったのだ。
ドアが開く音に両者の身体が固まるが
それも一瞬。
次の瞬間には、さらに激しく行為にふけりだす。
車を降りた中年の男女がこれに気づいて
手をつないだまま呆然と立ち尽くす。
窓を開け放ってあるから、
とてつもなく淫靡光景が、
とてつもなく淫猥な音が
二人の
眼に
耳に
直接吹きかけられているはず。
ひょっとすると、動物の交合の匂いまでが
襲いかかっているかもしれない。
やがて、女と女、男と男の視線がぶつかり合う。
その瞬間に、車内の光景はさらに卑猥になる。
フェラチオの口を離して、ペニスをしごき
自らは開脚度を極限にまで増やしてオナニーを始める。
愛液唾液でてらてらと濡れ光る男性器女性器
すべて視線に曝してしまった。
押し寄せて来る強烈な快感に身体が痙攣する。
見物する二人は声も出せず、じっと見入っている。
自分たちもこれから、こんな…
ひょっとするとこれ以上の
狂おしい交合をするのだろうが
余りに露骨な光景に我を忘れているようだった。
そんな二人に追い討ちをかけるように
「わあ、見られてる見られてる
まんこみられてるよおお。」
とわめき
「もっと見て。まんこみてええ。ちんぼもみてえ。」
とシャウトする。
「く・くる。いくううううう。」
大きく身体を反りかえらしたかと思うと
突き出された桃色の性器から
どぴゅっ・どぴゅっと愛液を撒き散らしながら
するどく果ててしまった。
余りのすさまじさに腰が抜けたようになった女性
抱きかかえるようにしながら
性交へのドアをくぐる男女。
すでにその女の下着はびっしょりと
淫汁を吸い込んでいるはず。
今晩の二人は、きっといつもの三倍も四倍も狂うだろう。
そうあって欲しいと思った。
傍らを見るといつもより長い時間飛んでしまっているらしく
とてつもないかたちのまま動かない。
動かない。
ようやく「ふう。」とため息をついて我に返ると、
はやくも指を使い出している。
「見せた。見せた。うれしい。」
そういいながらキスをせがんで抱きついてくる。
その瞬間だけはひどく幼く、可愛く思えた。
このキスを終わらせてようやく車から降りる。
髪は乱れ、スカートはまくりあがり
ブラウスボタンは外れたままで
ブラをとってしまった片方の乳房が飛び出している。
そのすさまじい格好にかまわず、
フロントの前に立つ。

こちらは一応の身支度はしたので
なんだかレイプした後の女を
連れ込んだような形になって
さすがに気まずかったが。
いろいろなカップルを見慣れたフロント女性
興味深かったのか露骨に視線を飛ばしてきた。
女はむしろ、それがうれしいらしく、
かえって視線の前に身体を曝す。
「先生」の仕込みを、こちらが仕上げて
とうとう露出を喜ぶ女にしてしまったようだった。
不思議と痴態をさらすのに抵抗のない女性との
交合が多かったが
この若い女性もまたそうだった。
いやそうなってしまったのか?
あわて気味にキーをうけとり
匂いそのものが
動物の交合の場所を思わせる部屋に転がり込む。
先ほどの男女もこの淫猥の館のどこかで
狂ったように
愛液精液を撒きちらしているのだろうか。

このときはまだ、駐車場での露出恥態以上の強烈な
性交が待っているとは思わなかった。
最後の最後は情けないことに小娘のペースにはまって
すさまじいまでの狂演となったのだった…

(続く)

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