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16th Harumi Pier Part 4

2016年03月23日 19:41

16th  Harumi Pier  Part 4

蛭のように吸いついて
クンニリングスを続ける
こちらの
口を
舌を
奥へ奥へと誘い込んでゆく女性器

強風を受けて影を揺らす水銀灯の光と
消し忘れていたスモールライト
ほのかに浮かび
妖しい動きを繰り返す
全身濡れねずみの二つの裸体
激しく続く淫行と
風音をかきわけて響く叫び声は
すさまじいまでの興奮を呼ぶ。

女は何度も何度も果てまくった。
こちらは歯を食いしばりながら射精をこらえる。

つき合い始めて
まさにお互いの求め方が激しくなりだした
かつてのセックスフレンド
この埠頭でカーセックスにふけり
そのあとはここからほんのわずかのところにある
小さな静かなホテルチェックインした。
そのときはまだ夕方。
見本市会場が良く見おろせる部屋で
何度も何度も身体をつないだ。
わざわざ窓際に立って
会場準備に動き回る作業員を見つめながら
自慰を始め
どんどんとたかまり
激しく求めてくる
そのセックスフレンド
明らかに露出の傾向があった。
そんなことを思い出しながら
いま、最後の瞬間を
引き伸ばそうとしている…

「舐めて。舐めてええ。まんこ舐めてええ。」
「そう。そうよ。そこ。そこ。」
「ああああ。またイク。イクうううう。」
「うわあああ。イっちゃうよおおお。」
果てがなかった。
何度でも達し
何度でも求めてきた。
こちらの佇立も臨界点に達して
沸騰し始めている。
多分かなりの量の先走りを垂らしているはずだ。
こんな場所の
こんな体勢でなかったら
とうに舐めあいの形になり
愛液を舌ですくいあげ
先走りを舐めとらせた後
たまらず挿入して
クライマックスを迎えていたに違いなかった。
だが、ボンネット
半分ひっかかったような体勢では
挿入したくてもできるような形ではない。
自ずとクンニリングス
時間をかけざるを得なかった。
まして暴風雨を浴びながら
全裸での行為だ。
いやでも激しい興奮を呼び
そしてそれが持続した。

突然、女が耳元でわめいた。
「ねえ。ライト。ヘッドライト。」
すぐに意味がわかった。
この立ち回りに
もっと舞台照明がほしかったのだ。
揺れる街灯の灯りだけでなく
もっと痴態が見えてほしかったのだ。
すばやくドアを開けて
雨が入り込まないようにしながら
ライトノブをONにする。
まぶしかった。
激しい雨が二条の光芒のなかに
銀色の線となって浮かび上がる。
路面の反射を受けて
風にかき乱される女の髪が
ギリシャ神話のあの蛇の髪の魔女
メドゥーサのように
不気味に膨れ上がり
わらわらと妖しく
淫靡に動く。
みとれながら、その魔女の元に戻ると
雨、風、あらたに強烈な光を浴びながらの
フェラチオの返礼が待っていた。

M字型に開脚してしゃがみ
左手で佇立の根元をささえ
右手で自らのクリトリスを撫で回しながら
ペニスをがぶりと呑み込む。
ペニスにねっとりと舌を這わす。
ペニスをじゅるじゅると吸いこむ。
ペニスにちくちくと歯を立てる。
ペニスにべったりと唾液を塗る。
雨がはげしくなかったら
しゃがみこんだ足元のアスファルトに
大量の愛液をぼたりぼたりと
垂らしているに違いなかったが
残念ながらその光景
見ることが出来なかった。
「おいしい。おいしい。」
「これすきなの。すきなのよお。」
「舐めてるとすごく、すごく感じちゃう。」
ずんずんずんずんおまんこに響くの。」
時々フェラチオを中断しては
そんな言葉をほとばしらせる。

存外、この淫語を叫ぶのための
中断が救いになって
射精をこらえることが
出来たのかもしれない。
さもなければ
戸外で暴風雨
全裸ヘッドライトを浴びながら…
という異常な状況に
簡単に果てていたことだろう。
それでもいっこうに構わないほど
強烈なセックスだったが。

口腔性交がしばらく続いたあと
たまりかねたように女が叫ぶ。
これまで身体をあわせた女性たちが
決まって口にする言葉だが
状況がそれぞれだから、常に新鮮に響く。
「もうダメ。もうダメ。」
「入れて。入れて。これ、まんこに。」
「これ。これ。おちんちん。ほしいのよお。」
「ねえ。はやくう、」
そういうとすっくと立ち上がり、
ボンネットに手を突いて尻を突き出し
舞台でスポットを浴びる
ストリッパーのように
クネクネと振る。
背中から尻の割れ目に雨が流れ込み
アヌスを激しく愛撫する。
薄めのヘアが風にそよぎ
ヘッドライトからの逆光にキラキラと光る。

突進するかのように
これまた先端から雨が垂れる
ずぶぬれの佇立を
ずぶぬれの女性器
差し込んだ。
突いた。
かきまわした。
濡れた肌で何度か滑ってしまったあと
ようやく背後から乳房がつかめた。
突き出される尻に
くい打ちのように
打ち込まれるペニス
ぐっしょりと雨を吸い込んで
濡れそぼった髪を
口でくわえながら
腰をゆすって送り込む。
「あああ。おまんこいい。まんこいい。」
「イク。イク。」
「ね。ね。イッチャウの、あたしイッチャウの。」
「うううう。まんこが。まんこがあああ。」
ちんちん。すごい。」
「こわれるよう。こわれちゃうよ。」
「ぎゃあああ。」

雨とは違う液体が
じゅるりとあふれ出し
ペニスをぬるく包み込む。
両側の陰唇がまた蠕動を繰り返す。
異常な興奮だったから
わずかの時間なのに
すさまじい昇りつめ方だった。

一瞬取り残されたかと思った。
頂点が同期しなかったかな、と思った。
いったん絡みをほどいたあと
ずるずるとしゃがみこんでしまった
かのように見えたからだった。
だがそれは間違いだった。
「もっと。もっとほしい。」
「もっとおまんこ狂いたい。」
そういいながら性器で雨を受けるかのように
仰向けになって全裸の股を広げた。

ざあざあと雨が奔流となって流れている
アスファルトの地面の上で…

(続く)

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