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趣味は読書、父の味噌汁と叔父の焼き飯

2014年11月23日 00:35

僕の父は、七人兄弟妹の二番目だった。その父のすぐ下の弟、三男の叔父は親戚ではケチで有名だった。僕も、中学夏休みに、親戚の多くが住んでいる静岡に、両親と共に遊びに行ったが、その時、泊めてもらっている本家(長男、伯父)から、歩いて行ける叔父の家に、従兄と共に顔を出しに行った。ちょうど、昼時で、叔父は「焼き飯を食って行け」と言う。もちろん、ご馳走になることにして待っていると、どう見てもただご飯を焼いただけの代物が皿に盛られて出て来た。これが、親戚で有名な叔父の焼き飯で、具も卵も何も入れずただ、ご飯を焼いただけの文字通りの「焼き飯」なのである。多分、僕と従兄は顔を見合わせてから、食べたのだとは思う。
このことは、僕の中では、親戚でもケチな叔父のエピソードとして、ずっと記憶されて来たが、最近ふと、本当に叔父がケチだったら、焼き飯など出してくれないのではないかと、思い始めたのだ。苦しい暮らしの中から、自分にできるだけのもてなしをしたのではないかと、思い直してみるのである。これは、考え過ぎだろうか。
まだ小学生の頃、僕の母は、若い頃の無理が祟って入院することになったが、直ぐには女手が無いので、祖母が救援に来るまで、父と二人で暮らした。
父が朝食に味噌汁を作るのだが、これがお椀に直に味噌を入れ、ポットのお湯で溶いて終わりという、具の無い味噌汁なのだ。しかし、この味噌汁が味はなかなか美味しかった。後で母にこの話をしたら、味噌を煮過ぎないから、美味しいのではないかと言っていた。これも、料理など慣れない父が、僕に味噌汁を食べさせようとした苦肉の策だったのだろう。
どちらの話も、今の若い人達には、分かりにくいかもしれない。

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