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一理ある話:気にならない人
2014年11月07日 23:09
小林正観さんの心に響く言葉
あるとき、講演会の後で、結婚してずーっと夫が好きになれなくて、夫を否定してきたという奥さんとお会いしました。
その方は、こういう状態ではいけないと思って、ありとあらゆる本を読み、精神的な勉強をしていく中で、ある人からこう言われたそうです。
「夫を変えるためには、まず、自分が変わることなんですよ」って。
「その意味が、自分の中に深く入ってなかったけど、今日、小林さんの話を聞いて、初めて理解できたように思います。夫を変えるためには、まず、自分が変わることなんですね。よくわかりました」とその奥さんは、とても納得したようにおっしゃったのです。
私は、こう言いました。
「それは、大きな誤解です。私は『夫を変えるためには、自分が変わらなくちゃいけない』なんて一言も言っていません。『夫を変える必要がないんだ』ということを言っています」
だって、自分が変わっちゃえばいいんですから。
「夫を変えるためには、まず、あなたが変わること」なんていう論理ではなくて、あなたがすべてのことに関して、〈気にならない人〉になったら、問題が全部解決するんです。
もし仮に、相手を変えるために自分が変わったとして、二、三ヵ月経っても、相手が全然変わらなかったら、さらに苛立つでしょう。
もっとパワーアップして恨んでしまいそうです。
私が提案している解決策は、「その人の存在を全部認めてしまいなさい」ということなんです。
これを「受け容れる」と言います。
相手を変える必要なんかどこにもない。
その人を認めて、自分が〈気にならない人〉になったら、それで“終わり”。
ありとあらゆることに、気を遣うのをやめてしまうんです。
多くの人は、自分の価値の中に相手を連れてこようとして苦しむのですが、その人の良いところも悪いところも踏まえた上で、そのまますべて受け入れてしまえばいい。
すなわち、自分の心を広げる。
許容量、寛容度を上げるということです。
ニコニコしながら「世の中には、そういう人もいるよね」って、自分の価値観を押しつけないで〈気にならない人〉になる。
周りの人は、こういう人のことを、人格者と呼ぶんですけど、私は「人格者を目指しなさい」と言っているのではありません。
損得勘定で突き詰めていくと、すべてのことに鷹揚になって、イライラしなくなったら自分が一番ラクだ、ということなんです。
これを、「究極の損得勘定」といいます。
そもそも、宇宙にはイライラする現象があるのではなくて、イライラする考え方をするから、そのことにイライラしてしまうのでしょう。
『楽しい人生を生きる宇宙法則』講談社
「人を変えるのではなく、自分を変えること」とは、よく言われること。
人を変えることはできない、というのが心理学の大前提。
自分が変わるとあたかも周りが変わったかの見えるが、それは自分の見方が変わったからにすぎない。
事実は一つですが、その見方や考え方はいくつもある。
許容とは、その程度ならよしとして、許して受け入れること。
「許す」は、「緩(ゆる)す」。
緩すとは、ゆるめることであり、ゆるくすること、ゆるやかにすること。
ピンと張った糸は、何事もはじき返してしまう。
しかし、緩めた糸は、はじき返すことはありません。
「気にならない人」になるには、緩く生きること。
ボーっとして生きるということ。
自分の許容度、寛容度を上げる生き方をしたいな。
このウラログへのコメント
個人ならならばそれで良いんだけど
会社として、職場としてだと
やはり相手に変わっていただかないと
SYUZO-さん:相手に変わってもらうとなると簡単ではないですよね
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