守るべき人

前向きな気持ちになりかけていた私の心に冷や水をかけるような昨夜の余震。
作業中の原発への不安、被災地での更なる被害の心配、自分の命を失う恐怖。
いろんな思いが一瞬錯綜して、精神状態はまた一ヶ月前にもどってしまったようだ。

こんな時、本当は自分で自分を律して、立ち直らなくてはいけないのだろうけれど、誰かの支えが欲しいとつくづく感じた。
震える私を抱きしめて安心させてくれるような温もり。
そんな存在が欲しかった。

普通なら逆。
やっぱり男が女を抱きしめて、「心配ないよ」と言えるようでなけりゃ。
でも、先ほどの話と矛盾するようだが、大切な人がいると、逆に強くなれるかも知れないと思った。
その人のためなら、強くなれる。
男にとって、女とは、そんな存在でもあるのではないだろうか。

今にも崩れてしまいそうな私の心を、支えてくれる存在。
守るべき女性がいて、始めて男は強くなれるのではないだろうか。

今、一人はとても辛い。
心が折れてしまいそうだ。
不安と恐怖と自己嫌悪と、いろんなものが私の心を覆い尽くす。
そんなくすんだ私の心の空の雲間から、差し込む太陽のような存在の女性が側にいてくれたら。

そんな時、ネットの中とはいえ、誰かと心が触れ合える場所がある私は少し幸せなんだろう。
そう思えた。

ちょっと元気が出た。