出会い系サイトとSEX介助サービス

出会い系サイトがなければあなたと出会えなかった！！


言えたわ！　お店で“サイバーSEXのセット下さい”って　

“男性用？女性用？”と訊かれ　どう答えたと？

“私が使う”ってちゃんと言えたわ

ほら　見て！　着て欲しい？

じゃ　着るわ！

もちろんあなたとSEXする！！　着るだけだと思う？？

　
２００×年　地球上のドコか
楽しくてオカシイ便利な世の中！
でも、みんなやっぱりどこかムズムズしている
コンピューターによって管理されている出会い系サイトに登録してテレビ電話でデートしなければ恋人を捜すことも出来ない。。。

トマ（ブノワ・ヴェレール）は広場恐怖症という病のため、誰とも会わず、どこにも行かず、ネットとテレビ電話で人とコンタクトをとる

彼の生活と心の健康を管理しているのは保険会社“グローバル社”
ちなみにトマの障害ランクはB８
かなり症状がひどく、人間そのものが怖い、人と接触できない、母親さえ家に通さない

一人ぼっちだけれど、３Ｄのアニメーションのパートナー“クララ”とヴァーチャルSEXを楽しんでいてトマ自身はそこそこ幸せ

だが、この生活を脅かす自体が発生する

トマの精神分析医は、治療プログラムとしてトマを出会い系サイト「ハートクラブ」に無理やり登録させる

その事を保険会社に相談すると今度は障害者の為のSEX介助サービス「マダム・ゾエの館」を紹介される。。。
なんと費用は国から還付され、女性は皆“プロ”
看護士の訓練を受け、心理学の知識もあるそうな（笑）

今の生活がヨイのに、二方から生身の女性との交流を推し進められたトマ

愛に飢えたびみょ～な女性達との出会いが失敗に終わった後「ハートクラブ」でメロディ（マガリ・パンロー）に、「マダム・ゾエ」でエヴァ（エラン・ヤイ）という女性に出会う

二人ともタイプは違うけれど、トマの中では気になる存在に。。。

メロディとは何回かのテレビ電話の後、サイバースーツを使ったサイバーＳＥＸを実現させる事もできた

でも、彼女達は現実の生活を送っている
ヴァーチャルな接触だけでは本当のつながりを見出すことは出来ない
トマに、画面上ではなく、直接触れて、感じ合いたいと語る。。。

現在３２歳！
引き篭もり歴８年のトマ！
外に出て彼女達に出遭う事が出来るのか！！？？


「トマ＠トマ」（2000年ベルギー・フランス映画）


ヘンなえーがなんですけれど、設定は近未来って事ですが、すでに現実と化してきてる物語

ネットオタクでオンナノコを苦手（ってゆーかトマは人間自体ダメなんですけれどネ。。。）とする引き篭もり青年のハナシってゆうとヒク方も居ると思いますが、ココに居るアナタ！
気づかぬ内にアナタもそうなるかもしれませんよん♪

だってトマも８年前まではフツウにお仕事していたんですもん！

なんでトマが広場恐怖症になったかは定かにされていませんが、やっぱネット依存が進んでいっちゃったんじゃないかなぁ。。。

まぁ、確かにハマっちゃうと楽しいって気持ちはココに居る誰もが分かる事ですからね

わずらわしい人間関係ってのも誰もが感じる事だし。。。

全てをトマの視点から描く一人称カメラ
だからトマの姿は出てきません
この一人称カメラって発想、前にウラログで書いた「視線のエロス」もそうでした。。。
一人の男と若いオンナノコとの不倫関係を男の視点で描いている作品なんですけれど
コレは今も好きデス

で、トマの姿は出てこないから彼がどんな容姿の男性かはワカラナイんですけれど、テレビ電話でなら結構ハナシもするし、友達も居るし、オンナノコのウケも悪くないんですね
だから、引き篭もりではあるけれど、日常生活に支障はないし、友達とも友達で居られるんです
ＳＥＸだってヴァーチャルで楽しめる

でも恋愛、恋をしてしまうと会いたいし、触れ合いたいし、感じ合いたい。。。
そんな感情が自然に湧き出てくるんです
そこをどうするか？なんですよね☆


人それぞれ、この作品観て思い巡らす事は違うと思いますが、いつの時代も心の支えは男性は女性で、女性は男性なんだなぁ。。。
ってゆうのが一番感じたかなぁ。。。

やっぱ異性の想い、言動ってのは大きいですね！
思わず笑っちゃうけれど、コレが人間なんだなぁって思いました。。。

でも、トマがエヴァに言う「愛している」って言葉、コレは本当の想いではないですね（笑）
エヴァがトマに
「アナタは愛を知らない」
って言うんですけれど、同感！って思いましたもん！

だってトマは本当は、外に出るきっかけが欲しくてムズムズしていたんだもん！
でなきゃ、何度も彼女達に電話かけて気を惹く態度に出ないって！（笑）

これは彼女達への「愛」ではない！