デジカフェはJavaScriptを使用しています。

JavaScriptを有効にすると、デジカフェをより快適にご利用できます。
ブラウザの設定でJavaScriptを有効にしてからご利用ください。

確信犯な女

2006年01月06日 22:11

確信犯な女

兄とはいつも一緒だった

あちこちに数年ごとに引っ越して 言葉も変わったので 私達は離れられない兄妹に・・・

友達もなく お互いしかいなかった

愛したわ

兄は 私が成長して離れていく事が耐えられなかったのね

私を独占しようとした

それで私は 所有されることに恐怖が・・・

人間にふりかかるあらゆる不幸の とりわけ恐ろしい不幸を全部想像してみて

15歳の私に それがふりかかった

兄が私のために自殺

私はどう生きるか 決めねばならなかった

あのまま絶望に流されたくなかった

破滅を知った人間は危険よ 必ず生き残る


ダメージ」(1992年イギリスフランス映画


イギリス ロンドン

40代半ばのスティーヴン・フレミングジェレミー・アイアンズ)は医師で、今は厚生省次官
議会工作もテレビ出演も長身でパーフェクトな英国紳士なルックスでサラリとこなすやり手
首相のウケもよく、次期大臣の椅子も打診されている

あるパーティーで20代半ばの女性に出逢う
その女性は、息子マーティン恋人フランス人アンナバートンジュリエット・ビノシュ)だった

お互い 瞳で 本能で 何かを感じていた

アンナ恋人の父親と解っていながら、スティーヴンのオフィスに電話をかける

スティーヴンは息子恋人と解っていながら躊躇せず指定された住所に1時間で向かう

言葉も交わさず 本能に従った行為だけが行われた

アンナは いつも どこか 悲しさを漂わせてる
事実 思春期に追った愛の傷が 明かされてゆく

スティーヴンはそんな彼女に苦しい程 どうしようもなくのめり込む
妻イングリッドとの離婚も考え 彼女と居る事を望む 

でも彼女は 今の関係を維持する事を望む

息子マーティンは勤め先の新聞社政治部の副編集長に昇進
それをきっかけに、愛するアンナとの婚約を家族の前で発表
イマイチ掴み所のないアンナなだけに動揺する妻イングリッド

ポーカーフェイスを装いながらも内心 錯乱状態のスティーヴン

アンナ母親ロンドンに呼び寄せ 結婚話はどんどん進む

アンナ母親典型的フランス
4回の結婚 真黄色なスーツで現れ煌びやかな印象
全てが余りにも完璧で、控えめなフレミング一家を前にアンナ少女時代を一人語り出す
そのうちとんでもない事を

マーティンにお逢いした瞬間はねアンナの兄に生き写しで・・・あら、ご存知なかったの?」

アンナ絶望を思い出し、フレミング一家は凍りつく(笑)
 
更に、省庁の車でアンナ母親を送る中、スティーヴンに一言

「これでやっと娘も幸せに・・・マーティンと新しい人生を歩める それを邪魔されては困るわ お分かりでしょ? 食事の間中 あなたは娘を一度も見なかった どうか身を引いて」

心の全てを見透かされたように、一人凍りつくスティーヴン

この後 息子婚約者との情事から抜け出せない父親は とんでもない坂道を転がり堕ちてゆく 
正に「ダメージ」 


今やステキロマンスグレー、ジェレミー・アイアンズと陰のあるヒロインを演じたジュリエット・ビノシュの愛欲と濡れ場たっぷりの映画デス

最初の二人のSEXは言葉が無い。。。
凄く印象的!!

それで、こんなにもドロドロした話なのに、嫌悪感なくすんなり観れました
あの端整なルックス、控えめないで立ち「英国紳士」って雰囲気ジェレミー・アイアンズが苦悩に満ちてゆく姿、背中で語れる哀愁が美しいからかもしれません

ジェレミーに苦悩に満ちた役やらせると旨いデス(「ヴェニス商人」「ロリータetc
ダイハード3」で悪役やってたのは意外でそれも良かったけれど。。。

ジュリエット・ビノシュは乾いた、可愛げの欠片もない、知らない内に人の心を逆なでする、女性に嫌われそうな女を演じたらぴか一だなぁって思いました(笑)
でもあのブラック基調としたファッションはこの作品の雰囲気にピッタリで好きです

しかし、伝統あるイギリス上流階級名家自由奔放かつオトコを振り回してきたフランス母娘が合うわけがない!!(笑)

その上、アンナは私が思うに確信犯でしょう
アンナ自身分っているハズ!!
今まで、自分に惚れたオトコ供がどうなってゆくかを15歳の時から見ているんだから
そして、自分はそういうオトコしか惹き付けない、もしくはそうさせてしまう性分だって事を

解っているから、スティーヴンが離婚してアンナと一緒になりたいと言った時点で関係をきっぱり終わりにするべきだったんです

でも、彼女は解っていても、愛人で居たいからスティーブンとの関係を切らなかった

「あなたと会えるから 彼と結婚するの」

この台詞が正に確信犯である事を意味していると思います

アンナ自己中ですね
両方欲しいんですよ
彼も 彼の父親も
この後どうなるか想像できていたはずなのに

でも彼も、彼の父親も彼女の悲しげな美しさ(私には確信犯にしか映らなかったけれど、苦笑)二人っきりになった時の「彼女」にゾッコンだったからそんな彼女欲望に気付かなかったんですよ

切ないねぇ~(笑)

アンナ母親はあんなべらべら節操もなく喋る方だけれど、凄く素直な人だと思うから、その場で感じた空気、気持ちは、率直に解るんでしょうね
そして、ごく普通の人以上に深く人と関わって生きてきた(4度も結婚してりゃそうなんじゃないでしょうか。。。)

だから、初対面のスティーヴンのアンナへの気持ちも見透かした

もう、フレミング一家と、アンナ母娘は別世界の人間です


浮気不倫に興味ある殿方、少なくとも、息子恋人に手を出すのはやめましょー

スティーヴンのように素っ裸螺旋階段駆け下りてゆく羽目になりかねません(笑)
(このシーンは一番最高だけれど。。。)

まぁ、とにかく、このような女にはまったら抜け出せない事は必須デス!!
ミイラ取りがミイラになりますからねぇ!!(笑)

浮気」「不倫」は、かる~くお付き合いしましょう☆

このウラログへのコメント

  • JUN 2006年01月09日 04:47

    最後の1行にたどり着くのに、何行書いてるんだw?

コメントを書く

同じ趣味の友達を探そう♪

  • 新規会員登録(無料)

プロフィール

BB

  • メールを送信する
<2006年01月>
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31