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ERZSEBET BATHORY~隠微なエロティシズム

2007年11月05日 04:09

ERZSEBET BATHORY~隠微なエロティシズム

サディズム語源となったマルキ・ド・サド敬愛した男 ジル・ド・レ

青髭」のモデルにもなったジルは少年達を悪魔に捧げる為 そして自らの欲望の為に殺しました

人数は150人~300人と言われています

その手口は残酷極まりないもので 裁判は1ヶ月にも及びその内容は残酷博覧会になったそうです(殺しの手口は書きたいけれど割愛させて頂きます)


サド侯爵 ジルに敬意を示していましたが 彼女の事は知りませんでした

もし サド侯爵彼女を知っていれば 間違いなく狂喜の余り踊り 吠えまくっていた事請け合いです

何故なら 彼女人類史上最狂の猟奇快楽殺人者だから!! 


時は16世紀末のハンガリー

西ヨーロッパ文明から取り残されたこの地方は ルネサンスの曙光を迎えてもまだ中世の暗い夜の闇が消えずに残っていました

森の中では妖術師や魔女毒草を摘み 風が吹き荒れると不気味は狼の遠吠えが村々まで響き渡りました

ヴァンパイア伝説が起こったのも この東欧の陰鬱な雰囲気からです

物語の主人公エリザベートは1560年ハンガリーの名門中の名門バートリー家に生まれました

バートリー家はあのハプスブルグ家と関係の深い古い貴族の家柄で 代々トランシルヴァニア(ドラキュラ伯爵故郷)の王をつとめ叔父はポーランド王も兼任しておりました


しかしこの家系 永い間の近親結婚による 奇怪な遺伝子固執がいくつかあったらしいです

ポーランド王だった叔父は癲癇で死んでいるし叔母は4回も結婚し二番目の夫をベッドで死なせています

その他 淫乱症 狂気 残忍 むら気 魔術 などといった兆候がこの家系にはみられました


そんな事はしかエリザベートは 名誉と富を持つ貴族の例に漏れず 幼少の頃より婚約者を定められていました

その婚約者 フェレンツ伯爵家の嫡男 ナダジーと結婚したのは エリザベートが15歳 ナダジーが26歳の頃

結婚生活彼女にとって幸せなものではありませんでした

姑の監督振りは非常に厳しく 初めて口やかましいこの姑を見るや わがままエリザベートは一目で大嫌いになりました

夫は「ハンガリーの黒い英雄」として知られるようになった程の国民的英雄で 戦場に出陣することも多く スウィート新婚生活を送るはずのお城に滞在しているのは月に数日

エリザベートは毎日を一人 お城の中で

「つまんな~い」

と 退屈しながら過ごさなければならなかったのです

自室にこもっては一日に何度も宝石類を並べてみたり 鏡の前で持っているだけの衣装を次々着てみたり。。。

自分が美しいといわれる事を彼女は何よりも好みました

自らデザインして作らせた手鏡を持って何時間も自分の顔を見つめていることもしばしば

この白い手を 白い肌をいつまでも若々しく新鮮に保たなくてはならない

その為に薬草を塗りつぶした汁を塗ったり 香油を付けたりしました

部屋の中に大鍋を持ち込んでは魔女の実験室のように膏薬を練ってどろどろの液体を煮たりもしました


そのうちエリザベートは下男より おまじないや魔術をも学び夢中になっていきます

おまじないは

旦那様が戦に勝って無事帰ってきますよーに」

と無邪気な願いを叶える為に用いられておりました

しかし 彼女はおまじないや魔術に深入りしていくと共に段々と悪魔資質を開花させていくのです


癇癪もちの彼女

女中虐待することで紛わしていました

女中の指先に針を差込 悲鳴を上げる様を見て大喜び♪

ある時は 女中を裸にひん剥き 蜜を塗り 木に縛り付けて蟻が集るのをじっと眺めていたりしたそうです


そして 旦那様が留守がちであることの寂しさを紛らわす為 並行して覚えたのは火遊びでした

が この“火遊び”実は旦那様の気を惹く為に彼女自身が流したデマだともいわれています

火遊び”の噂を旦那様は耳にしてしまいますが 陶器のような白い肌の 気難しい 大きな黒い瞳の美少女が 日々美しく成長していく姿を目のあたりにして 彼女を赦したといいます

その代わり 姑の監視は更に厳しくなってしまいました

エリザベートにとって姑の監視は大いなる苦痛

彼女は下男 そして彼を介して知り合った魔術師と共謀して姑の息のかかった下女や腰元を次々殺害していきます

旦那様の前では美しく貞淑な妻を演じているエリザベート

しかし陰に回ると 女中を地下室に閉じ込め 魔術の儀式にのっとって 拷問の末なぶり殺しにしましたとさ


エリザベートは幼い頃から嘲笑的で 傲慢で 怒りっぽく男に愛されるよりも男を畏怖せしめる様な驕慢な女王様的気質がありました

そんな内面とは裏腹に 彼女には不思議な冷たい美しさがあり 旦那様彼女の美しさを誇りに思っていたそうです

その美しさはウイーンへ夫婦で遊びに行った際 皇帝も大いに褒め称えました

姑との確執旦那様のとりなしや4人の子供が生まれた事で どうにか小康状態を保っておりました


エリザベートが真の怪物へと成長するのは 夫の死後のことであります


Continua a domani.~続く~


相変わらずズラズラ長くてすみません。。。

アタクシ エリザベートバートリーという人物に限りないシンパシーを感じるんです

思わず力入ってしまいました

この先が非常に面白いのですよ

うふふふふ。。。 

このウラログへのコメント

  • きた 2007年11月05日 20:23

    ジルはジャンヌ・ダルクのお話でよく読むけど作者によって書き方がまちまちだなあ。先が非常に気になる~

  • コバ 2007年11月05日 23:05

    人には表の顔と裏の顔(深層心理)があると思いますね。でもそれがあるから人間って興味深い生き物かも。

  • ち~どん 2007年11月05日 23:54

    誰の心の中にもあると思うよ~ただそれが表面に出て人を喜ばすか、苦しめるかの差?深層意識の謎&魔だね★

  • みんきー 2007年11月06日 12:49

    拷問史の中に必ず登場してきますね。
    永遠の若さと美貌はいつの時代も憧れ?

  • tarashi 2007年11月28日 09:13

    サドよりもバタイユの方が人生を壊す読書としては十分条件です。でも空の青さは子供でも得られるけどね。

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