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ERZSEBET BATHORY供膳譴陵雜鬟僉璽謄ー~

2007年11月06日 04:17

ERZSEBET BATHORY供膳譴陵雜鬟僉璽謄ー~

以前 パゾリーニの「ソドムの市」というえーがについて書きました

マルキ・ド・サドの「ソドムの120日」のえーが化で 時代を1945年のイタリアに置き換え 4人の権力ある残余ファシスト達が快楽の為 美少年 美少女を集め 犯し 排泄物を食べさせ 拷問した挙句 嬲り殺すというもの凄いえーがでした

しかし 現実に サド侯爵パゾリーニの想像の産物以上のことをやってのけた女性が存在していたのでございます!



Seguito di ieri.~昨日の続き~



エリザベート旦那様結婚後 落ち着いた場所は 17もあるお城の一つ スロヴェキア国境近くのチェイテという村の寂しいお城でした

今も廃墟となって残っておりますが その恐ろしい暗い地下室には かつてエリザベート犠牲者として監禁された少女達が断末魔の叫びと共に壁に刻み付けられた爪あとが生々しく残っているそうです

亡霊のうめき声が今でも聞こえてくるとか。。。


二人は4人の子供に恵まれますが その後もエリザベートの美貌に変わりはなく いつまでも少女のような白い肌を保っておりました


時は移り 1600年

彼女の本領はここから発揮されます

エリザベート40歳の時 夫は51歳若さで亡くなってしまいました

彼女にとって「夫」とは 自分を世間の一員として繋ぎ止める最後の足かせであったのかもしれません

夫の死後 エリザベートは当然の如く自分を監視し続けた大嫌いな姑を あっけらかんと殺害します

そして彼女はお城の中で 絶対君主として全てを掌握する権利を獲得したのです

自らの欲望に忠実であればよい生活が始まりました

彼女は少しでも気に入らない事があれば激怒し 「気まぐれ」のみを倫理と定めました

召使達は常にこの「女王様」のご機嫌を窺い 理不尽に鞭うたれ 退屈しのぎに命を奪われました

正確なところ いつからエリザベートが血の渇きをおぼえ いつから残虐な趣味にふけり出したかはわかりません

ただ かなり以前から女中達を虐待し しばしば彼女達を死に至らしめているという噂は流れていました

ハイティーンの頃の話では 女中が服の着せ方を間違えた為 顔に熱い鉄の棒を押し付けたり カラダに火を付けたり 若い女中をハダカにして大勢の男達の前で躍らせたこともあったそうです

まぁ この程度ならこの時代の東欧では 異常行為とは呼べませんけれどね

「人間の命 皆平等」なんて考え方が普及したのは20世紀に入ってからですから


そんな彼女も年には勝てませんでした

次第に小皺は増え 皮膚は弛み 肌もくすんできておりました

美しい肌と美貌に誇りを持っていたエリザベート 若返りの媚薬を色々造らせ試したけれど どれもこれもいまひとつ


或る日 彼女小間使いの少女に髪をすかせていました

すると不幸な事にクシが髪に絡まってしまったのです

「この馬鹿娘がー!」

怒りは爆発!

彼女少女の顔をヘアピンブスーっと刺しました

その時 少女の鮮血がエリザベートの腕にかかり

あぁ!汚らわしい!貧民の血が付くなんて!」

と 更に怒りが増し 手近にあった燭台を掴むとポカポカ

少女が動かなくなるまでポカポカ

思う存分ポカポカ


この出来事が彼女運命を大きく変えました


次の朝 エリザベートは何の気なしに 自分の腕に目をやりました

するとどうでしょう!

小間使いの少女の返り血を浴びた腕の部分が 白く瑞々しく若返っているではありませんか!

「そうね 血なのね!少女の血こそ永遠若さの源なのね!」

美貌の衰えに憂鬱を抱いていたエリザベートにとっては素晴らしき大発見♪

それからというもの 彼女は己の美貌のため 怒涛の勢いでお城で働く女中 腰元をはじめ うら若き乙女達を次々に血祭りにあげていきます

彼女は一時に 抵抗し 号泣しながら命乞いをする乙女60人を殺害したといいます

カラダから血を抜かれた彼女達のハダカの死体が重なり合う様を見ながら 採集した血が並々と注がれた桶に身を浸し 恍惚感を味わっていました

元々 残忍な気性であったエリザベートは ただ単に血を欲するだけでは満足できなかったようです 

彼女は殺害に際して 娯楽性を求めました

拷問台に縛り付けたり 天井から逆さ吊りにした挙句カラダを切り刻んだり 

或るときなど乙女の口に両手を入れて 左右に広げて裂いてしまったり その上

「お裁縫ごっこよ」

と 言いながら針で縫いつけたりしました

彼女は鮮血採集よりも そのプロセスに大きな快楽を感じていたようです


お城は地獄遊園地


エリザベートを語る上で最も狂気じみた残忍さを象徴するエピソードが2つの拷問道具です

一つは「鳥籠」

籠の内側には鋭い無数の針が付いていて この籠は天井に吊り上げられ これを大きく揺らして愉しんでいたそうです

籠が揺れれば 針が籠の中の乙女に突き刺さる

彼女はケラケラ笑いながら 籠の下に佇み血のシャワーを浴びていました

これは 彼女が古来からの拷問道具にインスパイアされて作らせたそうです


もう一つが「鉄の処女」(本日の画像

これはえーが「スリーピーホロー」にも出てきました

日本でもレプリカ明治大学刑事博物館にあるらしい

一度見に行かなきゃ♪

人体型のカプセルで 正面が観音開きするようになっています

扉の内側にはビッシリと針が付いていて 中に処刑者を入れて 少しずつ扉を閉めていくと 針が 頭といわず 肩といわず 胸といわず 腹といわず 足といわず あらゆる部分を串刺しにしていきます

これも15世紀ドイツに登場した処刑道具で 彼女は有名な時計技師に作らせました

エリザベートの「鉄の処女」がオリジナルと異なる部分 それは下に噴き出る血を採集する為の桶が備え付けられていた事です


しかし毎日このような饗宴を続けていては 材料となる乙女がいなくなって当然

在庫がなくなれば下男達が村に繰り出し 

「お城で奉公する娘を探している 褒美は沢山とらせるぞよ」

と言って 貧しい村人達から乙女を購入して参ります

乙女達はピクニックに行くように ブダベストから運んできた美しい薔薇の咲くお城の門をくぐりますが 生きて帰る事はありませんでした


購入してきた乙女達の中から60人余りの美少女を選りすぐると 盛大なパーティーを催しました

もちろん地獄乱交パーティー

お城の男達が 乙女達を裸にひん剥いて 犯しまくって 絶頂を迎えると剣を抜いて ザクリ ザクリと首を 腕を 脚を 切り刻みバラバラにして 脱水ロールにかけられ大量の血が絞り取られました

そしてエリザベートは 自ら毛皮のビロード衣装を脱いで 素裸になり その裸体を血の桶に浸し 彼女もまた絶頂に達すると歓喜の雄叫びをあげました


お城の召使達にとっての一番の悩み それは死者の埋葬

最初の内は教会から牧師を呼び 手厚く葬っていたものの死者が増えてくると事実を隠蔽するのが困難になりました

これだけ殺せば悪い噂がたつのも当然

段々 エリザベートの行状は怪しいと 村中の誰もが疑いの目を向けますが あくまで土地の領主 確たる証拠がなければ調査に乗り出すワケにはいきません


このエリザベートの美肌対策 約十年続きました

彼女の美肌対策に終止符が打たれるのは 連れてきた乙女の一人がお城から逃亡した事に端を発します

ようやくハンガリー国王は重い腰を上げ エリザベートの従兄弟にあたる伯爵にお城を捜索するように命じました

そんな事も知らず 彼女は百姓の子娘の血じゃ物足りなくなり 貴族の娘の高貴な血を求めておりました(この無謀さと大胆さがイイ!)


チェイテ城が捜索されたのは1610年

任務を任された従兄弟は 地下室に降り立ち仰天!!

異様な臭気が鼻をつき 拷問部屋には血飛沫が生々しく散り 炉の側には処刑道具が転がっていました

そして 無残に殺された屍体の山が!!

或る者は乳房をえぐられ 或る者は肉は切り刻まれ 或る者は髪は束になって抜け落ち恐ろしい断末魔の表情を顔に浮かべていました

何人かの乙女は救出されましたが とても無事とは言い切れません

彼女達は死んだ仲間を食べる事を強要されていたからであります


こうして エリザベートの未曾有の大量殺人は暴露され 彼女は扉も窓もない牢獄に死ぬまで監禁

そこで4年後 54歳で醜く老い 死んでいったそうです 

犠牲者は612人




世の中には大量殺人を犯した人間は沢山おります

しかし 美しくなるために これほど多くの人間を殺した人物は彼女一人です

美しさを保つために彼女は何ものを犠牲にしても悔いない とてつもなく強靭な精神の持ち主だったと思います

ホントに自分以外の命を軽んじていたんでしょうか?

確かにそれは否定できません

彼女殺人には快楽的要素が非常に強いです

でもアタクシが彼女だったら 命と引き換えに美を求める事の罪深さを感じてはいると思います

それでも!美肌を守る事 

命よりも美を優先しようと決意したんだと思うんだよねぇ

「命は尊いもの」

今の時代にアタクシ達は生きているから ここまで自己中心的になれる事を理解し難いけれど もしアタクシが彼女の境遇に生まれ堕ちてたら。。。。。。


決して許されないけれどね


でも 誰かの後ろを三歩下がって着いていく人生よりずっと愉しい

例は悪いけれど 人生はやりたい事を思う存分やり遂げる事に価値がある   

このウラログへのコメント

  • サウナー 2007年11月06日 06:40

    身の毛も凍るお話・・・ゾクーッときちゃいました。サド・マゾの世界は興味あるな。ソフトでロマンの味わいするやつね・・

  • みんきー 2007年11月06日 12:55

    ある意味、たった612人。一国の領主がやりたい放題やってもこの程度。
    戦争ならこの程度はたった1日。

  • コバ 2007年11月06日 21:11

    今回のログの感想は難しい。人を殺すのに理由が有るけど、自分の美のため此処までするのは凄いです。

  • ち~どん 2007年11月06日 23:57

    やりたいことをどう成し遂げるか?間違った方向は良くないけど~何もせずじっとしてるのは、更に罪ですね★

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