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「萌え」について、あれこれ

2005年10月01日 22:31

いつの間にかドラマ版『電車男』の放送が終了しており、別に見る気はなかったのですが、いわゆるオタク一般人の恋物語が無事幕を下ろしたことに少し感慨を覚えました。
これでオタク市民権も向上するのかなと思ったりもしました。
しかし、今日ゲーム関係のCDを買うためにアニメショップへと赴いたのですが、なんだかとってもすっぱいんですよ!
ちゃんとお風呂は入ってるんですかと、若干問い詰めたくなりましたが、すっぱいのであまり近づきたくないんですね。
加えて、電車男くんをはるかに下回る身づくろいのいい加減さ。
こりゃいかん。

オタク市民権獲得には、失礼ながらまだまだ歩みが必要だと感じてしまいました。
しかしまあ、一時期はオタクカテゴリーに身を置いていたエンドウさんとしては理解促進のために、オタク男性の片鱗を以下に綴ります。

萌え」という言葉があります。
それは主にアニメーション美少女ゲーム嗜好する人間が――俗に言うマニアオタクが用いる、感情を表す言葉です。
萌え」とはその言葉が持つ本来の意味を指していません。さらに「萌え」には明確な定義が存在しないんですよ。それどころか起源すら解かりません。
いつ、どこで、誰が使い始めたのかわからないその不明瞭な言葉を、彼らはさも当然のように共通言語として用います。

彼らはどんな時に「萌え」るのか。
たとえば、アニメーションに登場するヒロインメイド服巫女装束などの、見る者の個人的な趣味に副う衣装をまとっている時がそれに該当します。
あるいは美少女ゲームに登場する仮想の女の子が、主人公つまりプレイヤーに愛の告白をする時もオタクは「萌え」を感じます。

これらの例はほんの一部分でしかありません。
萌え」の対象は多岐におよび、何も架空の存在だけには限定されないんですよ。
現実の人間や状況に「萌え」ることも実際にあります。
それこそ世界に在るものすべての数だけ「萌え」が存在すると言っても過言ではないと思います。
キャラクターに対する「萌え」をひとつ取り上げても、その容姿、性格、仕草、服装、立場、背景、設定画などが要素として挙げられます。
さらに一口に容姿といっても、髪型が良いと言う人、眼が良いと言う人など様々です。
そのようにして「萌え」の対象は無数に分化しているんですよ。

昔取った杵柄と言いますか、エンドウさんも「萌え」を感じることのできる人間なので、あえて言葉にしなくてもそれは感覚的に理解できるものです。
しかし、あえて説明するとするならば、それは「好き」という感覚に近い。
ただ、「萌え」ることは突発的で、むしろ「衝動」といったほうがより正確です。
自分の内にある理想が実際にそれを形成すものと出会った時に現れる「衝動」こそが「萌え」であると、俺ならそう説明します。

では、なぜ「萌え」はマニアオタク層に浸透したのか。
彼らは自分が「萌え」を感じるキャラクターのことを「萌えキャラ」などと呼びます。
とある美少女ゲームが劇中で「萌え」について「当時、流行した、虚ろでありながら、なんとなくイイ感じの、流行語」と説明していまして、これは「萌え」を非常に端的に説明していると思います。
マニアオタクの多くが感じているのにもかかわらず、それを定義しようとする者はあまり見受けられません。しかし広く普及している曖昧な共通言語が「萌え」なんです。
その言葉の発生した背景はわかりませんが、おそらくマニアオタクの文化を土壌として誕生したものでしょう。

萌え」の起源を探るのは困難ですが、「萌え」が普及した理由は推測できます。
オタクの生み出す文化はその独自性ゆえに一般大衆に受け入れられがたいものであり、乱暴に言ってしまえば忌み嫌われ蔑まれています。
そんな状況下でマニアオタクの文化は世間の理解を得ようとする方向を切り離して、世間もその文化を区別するがゆえに、さらなる独自性を追求していったのではないかと。
オタクという呼び方がそうであったように、身内にのみ通用する特殊な言葉が求められていたのだと思います。
そうすることによって、大衆から区別されている立場を逆に優越に変えようとしたんでしょう。
自分たちの感覚を一般大衆とは異なった言葉でくくる特異性を求める過程で誕生した必要性、それが「萌え」ですよ。
それは彼らの特有の概念として、雑誌や書籍、最近はインターネットなどのメディアを通じて知れ渡ったのだと思われます。

コミックマーケットに訪れるような者たちの大多数は「萌え」を知っています。
彼らは自然に、何の疑念も抱かずに、当然のごとく「萌え」る。
それは、「萌え」がマニアオタクの文化を象徴する独自の言葉であるためなのです。

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